新車1000kmのエンジン内部と6万、15万kmを比較、内部の汚れについて

僕は自動車整備を生業としていますが、趣味の世界でもいろいろDIYをしています。

その中で、燃料添加剤を入れてエンジン内部がどのように変化するのかっていうのを、YouTube動画でも撮影しています。

最初の頃は

「おっ!これは効果があるね!」

なんて感動していたんです。しかし、途中から気が付き始めたのです。

エンジンの汚れ、カーボンデポジットていうものを。

どうしてこんなことを思ったのか?僕がテストしている車両は走行距離が少ないもので、新車のハンターカブ。直噴エンジンのND型ロードスター、そして24年前のキャブ車のキャリィ、急に多走行になったシエンタ。

そしてエンジンオイルがかなり減るアトレー。さらに最近はもう一台15万キロオーバーの軽自動車。

使い方も、歴史も全く違うこれらの車、実際の汚れはどうなのか?

まずはこちらを見てください。走行1000kmの新車であるハンターカブのエンジン内部。

僅か1000km走行時点で、フューエル1を入れての検証です。

続いては直噴エンジンのNDロードスター。

これは走行6万km弱の状態です。

続いては走行8万kmオーバーのシエンタです。

1NZ。

もういっちょ、走行12万キロオーバーのオイル消費が激しいアトレーターボ。

24年前のキャブ車、走行6万キロ弱のキャリィ

そして最後に15万kmオーバーで買ってきた某軽自動車。

どうでしょう?何か思うところが出てきませんか?

1000km走行でもエンジン内部は汚れている

おまけで、こちらは僕が持っている2サイクルエンジンの草刈り機です。

これも新品で買って、5~6年くらい使ってますね。

何が言いたいのかっていうと、1000km走ってようが15万km走ってようが、エンジン内部は汚れていると。

オーバーホールしたてだったり、新品のエンジンでない限りは汚れるということです。

1000kmのエンジン内部と12万kmのアトレーのエンジン内部、比べてみてどうですか?12万kmオーバーのアトレーのエンジンの方が奇麗に見えたりしませんか?

燃料添加剤を入れることの意味を再確認

まず、今の車にはスタンダードになりつつある燃料添加剤について。

これは入れるほうがいいです。断言できます。ガソリンだろうとディーゼルだろうと入れるべき。

理由は燃料や燃焼などでカーボンデポジットが堆積していくからです。

これらの汚れが堆積していくと、最終的にはエンジン不調につながります。燃料添加剤は、PEAと呼ばれるポリエーテルアミンが配合されており、カーボンデポジットを除去してくれる。

定期的にエンジン内部をクリーニングすることで、汚れを燃焼室へ落として燃やす。

例えばインジェクターから噴射される燃料と添加剤が吸気ポートの汚れを落としてくれる。

直噴エンジンなら直噴インジェクタもクリーニングしてくれる。

ディーゼルも同じです。コモンレールインジェクターが駄目になる事がありますが、燃料添加剤を入れることである程度回避できるからです。

1000km~15万kmのエンジン内部の画像をお届けしましたが、エンジン内部が汚れているのが悪いというわけじゃないんです。

これらの画像は燃料添加剤を入れた後のものが多いので、汚れを落としているということでもあります。

ちょい乗りが多かったりすると、燃焼室の温度が上がり切らないのでエンジン内部は汚れやすいです。

ポイントになるのは、燃料添加剤を定期的に入れる事と、たまにはエンジンに負荷をかけた状態である程度まとまった時間走ってあげる事。

恐らく燃料添加剤を入れて、本当に効くのかな?って疑問に思ってる人はいるのではないかなと。

まさかエンジン内部まで観察する人はそんなにいないとは思いますけど、PEAが配合されていればきちんとした効果があります。

1万kmまでの間に2回連続投与することが効果的だと、自動車メーカーも言ってますので。

距離が進んできたから、エンジンが汚れるのかっていうと必ずしもそうではなく、使い方にも大きく左右されるということになります。

YouTubeもやっています。毎週金曜日の20時と水曜日の20時(こちらはたまに)に更新してるので

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