トヨタからの注意喚起!エンジンオイル定期交換を怠って破損する件とアイドリング時間について

トヨタ自動車と日野自動車が技術情報として、注意喚起をリリースしました。それは、小型トラックのダイナやトヨエース、デュトロなどのエンジンオイル交換についてです。

この内容、なかなか参考になるのでトラックだけでなく乗用車にも当てはめることができると思いますので紹介します。

オイルを定期交換しないとエンジンが焼き付いてしまう

どこのメーカーも口酸っぱく注意喚起をしています。スバルも日産も三菱も・・・。それでもエンジンオイルが原因で、エンジンが破損してしまうというトラブルがあとを絶ちません。

今回トヨタと日野でリリースした情報は

・エンジンオイルは走行距離基準15000kmごとに確実に交換すること

・できればメーカー純正オイル、またはメーカーが推奨する品質のオイルを使うこと

・PTO付きの車両は停車状態でもエンジンが稼働してるのでシビアコンディションに該当

大まかにこの3点になります。

交換距離基準を守り、メーカー純正オイルか推奨オイルを使用すること

交換するオイルが、メーカーの基準の性能を持っていなければ元も子もありません。純正オイルで交換をするか、推奨グレードのものを使うということ。これは大前提ですね。

エンジンオイルを選ぶポイントとして、グレードと粘度があります。取り扱い説明書に自分が使ってる車に使用されているオイルが書かれています。

その指定グレードと粘度を守るということ。ちょっとわからない・・。ということであれば純正のエンジンオイルを使用してください。純正のエンジンオイル、昔に比べて性能が抜群に上がっています。

PTO付きの車は停車状態でもエンジンが稼働している

今回取り上げたいのがPTO付きの車はシビアコンディションになる。ということと、計算式が参考として記載されていました。

まずPTOとは何か?これはタンクローリーを思い浮かべてもらえればわかりやすいです。タンクローリーって、給油ノズルがついてどこでも燃料を出し入れできますよね?あの仕組みは何か?

トラックって仮装部分へ動力を引いています。多くがミッションから1本短いプロペラシャフトを出して、停車中でもギヤを切り替えてポンプを回す。

すると、車が停車中でもエンジンをかけていると給油ノズル用のポンプを駆動させることができるということ。

他にもキャリアカーもそうです。PTOを使って、荷台を上下する動力をエンジンからミッションを介して取り出しています。

つまり、停車中であってもPTOを使っていればエンジンは駆動しているので、オイルに対する負担がかかっているということ。

PTOの稼働時間計算式は

1日当たりのPTO稼働時間x稼働日数x10(km/h)

こちらの式で求められます。具体的に毎日1時間PTOを動かしてタンクローリーの給油ノズルを使うとすると

1時間x30日x10km/h=300km

つまり毎日1時間PTOを使うと走行距離換算で300km走ったのと同じだけオイルに負担がかかるということです。

では、これをアイドリングに当てはめたらどうでしょう?

大体オイル交換って半年くらいで交換する人が多いです。一日不要なアイドリングを30分していると仮定して、この計算式に当てはめると

0.5時間x(30日x6ヶ月)x10km/h=900km

半年間毎日30分アイドリングさせると、走行距離900kmに該当する。これはPTOのようにエンジンに大きな負荷がかかっていないまでも、近い数字になるのではないでしょうか?

1年に1回しかオイル交換をしない人だと、毎日30分アイドリングさせると1800kmです。その時走行距離が1万キロ超えていたら、このアイドリング時間換算で1800キロを足す必要が出てきます。

11800キロ実際は走ったのと同じになるということです。

アイドリング時間が長ければ長いほど、当然オイルも酷使されていきます。

アイドリング時間が長いとシビアコンディションになる

厳密にシビアコンディションに該当するかというと、微妙なところもあります。

ですが、チョイ乗りを繰り返したりアイドリングを長めにとったりすると、シビアコンディションとして考えないといけません。

通常の半分のスパンでエンジンオイルを交換しないといけなくなるわけです。アイドリング時間を長くとれば、走行距離に換算して伸びていく。さらにはオイル交換は通常の半分を目安に行わないといけない。

思った以上に早めにエンジンオイルを交換しないといけないということです。

その時は純正オイルかそれ相当のオイルを使わないといけない。ここまでやれば、エンジンオイルに関するトラブルはほぼなくなっていくと思います。

オイル交換はロングライフ化されてきたといわれていますが、思った以上に早めに交換する必要が時と場合によっては発生するということを覚えておきましょう。

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