走行100kmでも要交換!10万キロ走っても無交換?バッテリーの寿命について

車の修理をしていて、お客さんからのリアクションで多いのがバッテリーにまつわるものです。具体的にはバッテリーの点検をして交換したほうがいいことを伝えると

「え?交換したばかりなんだけど・・」

というリアクションが多いんです。

どういうことかというと、タイトルにもあるように前回交換してから100kmしか乗っていなくても、テスターを当てると

「要交換」

と出てくることがある。そうかと思えば、長い人なんか30万キロ走って4回交換をしたのみ。つまり7万キロ以上もっているケースもある。

初車検で10万キロ超えている車両があって、バッテリーはまだ問題なく元気なことだってあります。

どうしてこういった差が出てくるのか?

バッテリーは放電するので車に乗らないと劣化する

僕が乗ってる車もそうなんですけど、バッテリーって車を使わないでいると劣化が進みます。

車には常時電源と言われる電源があり、例えば時計だったりオーディオのチューニングだったり、設定だったり。

これらはいちいち合わせなくても大丈夫ですよね?

どうしてかというと、常にバッテリーから電気を供給されているからです。何もしないでも電気を使う系統、それを常時電源と言います。

つまり、バッテリーって車に乗らないとどんどんと電気が失われていくわけです。

バッテリーにとって天敵なのがサルフェーション。

サルフェーションが発生すると、100%貯められる電気に対して、80%しか入れられなくなったり、劣化が進みます。

最終的には100入れられる電気が10も入らなくなってしまう。この状態になるとバッテリーテスターで要交換という診断になります。

サルフェーションを防ぐには、定期的にバッテリーを充電してあげる事。車は動かせばオルタネーターが駆動するのでバッテリーが充電されます。

つまり、乗っている車の方がバッテリーにとっては条件がいいわけです。

車に乗らないなら、定期的にエンジンをかけるかバッテリーの充電をすること

バッテリーの劣化を防ぐには、バッテリーを満充電の状態でキープすること。

するとサルフェーションを防げます。

つまり、車に乗らないとしてもたまにはエンジンをしばらくかけっぱなしにして、オルタネーターを介してバッテリーを充電する。

それか、専用のバッテリー充電器で充電をしてあげるなど。

バッテリー劣化の原因は放電を放置しておくことです。あとバッテリー液をいたずらに補充する人も居ますが、あれもよくない。

というのも、入れすぎると噴きだしてきて危険です。そして、バッテリー液を入れると中が薄まって比重が下がるんです。

バッテリー液を補充したら、薄まるので充電をしてあげないといけない。バッテリー液の補充と充電はセットで考えないと駄目なんです。

車の走行が多い人、走行距離が伸びている人は常にバッテリーが充電されています。バッテリーの状態はいいんですが、問題はバッテリー液が減るという事。

バッテリーを充電すると温度が上がります。すると液が蒸発して減っていくんです。この為、LOWレベル以下まで液が減るようなら、補充してあげないといけない。

劣化したバッテリーをある程度復活させるパルス充電

バッテリーを充電する時におすすめなのがパルス充電です。

パルス充電というのは、普通の充電と違って、入れる電気にメリハリをつけてサルフェーションを除去してくれるんです。

今のバッテリー充電器の多くは、このパルス充電ができるようになっています。

もし、バッテリー充電器を買うのなら、パルス充電機能付きのものがお勧めです。さらには、車からバッテリーを外さなくても、そのまま繋げて充電できるものもあって、昔と比べてバッテリーの充電に対するハードルは下がっています。

走行100kmでも要交換、10万キロでも無交換。バッテリーは満充電でキープするのが一番性能を維持できるということです。

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