車がオーバーヒートしたら、すぐにエンジンを止めるべき?実は確認してほしいことがある

車の水温警告灯が点灯したり、水温計が異常に上がったりしたら、誰でも焦ると思います。

いわゆるオーバーヒートという状態です。

こういうとき、よく言われるのが「すぐにエンジンを止めましょう」という対処法です。

もちろん、エンジンを止める必要があるケースはあります。むしろ、そのまま動かしてはいけない状況も少なくありません。

ただ、僕は整備士として25年間、いろいろなオーバーヒート車両を見てきましたが、オーバーヒートしたからといって、すべての車で同じ対処をすればいいとは限らないんです。

大切なのは、なぜエンジンがオーバーヒートしているのか、その原因を考えること。

今回は、そんなオーバーヒート時に確認してほしいポイントを動画にまとめました。

オーバーヒートしたとき、確認してほしい3つのポイント

まず大前提として、水温警告灯が点灯したり、水温計が異常な位置まで上がったりしたら、安全な場所へ車を止めてください。

そのまま走り続けるのは危険です。

そして、状況を確認する際に知っておいてほしいポイントがあります。

1つ目は、冷却水が漏れていないか。

エンジンの下から冷却水が流れ出していたり、エンジンルームから大量の蒸気が上がっていたりする場合です。

こういうときは、エンジンを停止させる必要があります。

冷却水が失われた状態でエンジンを動かし続ければ、ヘッドガスケットの損傷やシリンダーヘッドの変形、最悪の場合はエンジンそのものが壊れてしまうこともあります。

2つ目は、電動ファンが正常に回っているか。

車にはラジエーターという冷却装置があり、多くの車では電動ファンを使って冷却水の熱を逃がしています。

この電動ファンが故障すると、特に渋滞中やアイドリング中など、走行風が当たらない状況で水温が上昇しやすくなります。

実際、整備現場でも電動ファンの故障によるオーバーヒートは経験してきました。

ただし、ファンが回っていないからといって、必ず故障しているとは限りません。作動条件や制御の違いもあります。

3つ目は、ベルトが切れていないか。

車種によっては、エンジンのベルトで冷却水を循環させるウォーターポンプを駆動しています。

このベルトが切れてしまうと、冷却水が正常に循環しなくなり、急激にオーバーヒートすることがあります。

もちろん、電動ウォーターポンプを採用している車もあるので、すべての車に共通する話ではありません。

いずれも、熱くなったエンジンルームに無理に手を入れて確認するものではありません。安全に確認できない場合は、ロードサービスなどに任せてください。

エンジンを止めるべきか?判断を誤らないために動画にしました

実はオーバーヒートの原因や状況によっては、エンジンをすぐに停止するより、アイドリングを維持して冷却水を循環させた方がよい場合もあります。

例えば、冷却水が十分にあり、ウォーターポンプが正常に作動していて、エンジンの状態にも異常がない場合です。

ただし、これは車両の状態を正しく判断できることが前提です。

冷却水が漏れている、蒸気が噴き出している、異音がする、水温が下がらないなど、異常がある場合にはエンジンを停止してください。判断できない場合も、無理にアイドリングを続けるべきではありません。

また、オーバーヒートしたときに、エアコンの冷房を切ってヒーターを使うという方法を聞いたことがあるでしょうか?

実は、これにも理由があります。

車のヒーターはエンジンの冷却水の熱を利用していることが多いため、条件がそろえば、ヒーターを使って熱を逃がすことができるんです。

ただし、冷却水が不足している場合には効果が期待できず、オーバーヒートを解決する方法ではありません。

そして、絶対にやってはいけないのが、エンジンが熱い状態でラジエーターキャップを開けること。

高温の冷却水や蒸気が噴き出し、大やけどにつながる危険があります。

今回、こうしたオーバーヒート時の確認ポイントや対処方法を、MHO ENGINEERINGのYouTube動画にまとめました。

オーバーヒートしたときに、何を確認すればいいのか。どういう状況ならエンジンを止めるべきなのか。

車に詳しくない人にも知っておいてほしい内容です。

実際にトラブルが起きてからでは、落ち着いて調べる余裕がないこともあります。

ぜひ一度、動画を見ておいてください。

YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

僕が伝えたいのは、オーバーヒートしたらエンジンを止めなくてもいい、という話ではありません。

オーバーヒートにも原因があり、その原因によって必要な対処が違うということです。

そして、少しでも判断に迷うなら、安全な場所でエンジンを停止し、ロードサービスや整備工場へ相談する。

この基本を忘れないでほしいと思います。

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