エンジンがかからない原因を探ってみると、そりゃかかるはずない!まさかのシャフト折れ

車のエンジンがかからない場合、順を追って探っていくと原因に突き当たります。

・セルモーターは回ってるか?

・火花は飛んでいるか?

・燃料は来ているか?

・圧縮はあるのか?

これらを1つずつ細かく調べていくと、エンジンがかからない原因がわかります。

これも忘れ難い車になった、ホンダのライフダンクです。

原因はまさかのシャフト折れでした。以下、見ていきましょう。

セルが回っていない?

最初に入庫してきて、まずやったことはセルが回るのかどうか?

調べていくと、セルモーターは回りませんでした。ただし、セルが回らないのではなくて、何かがおかしい。

普通バッテリーが弱くて、セルが回らないときというのはカタカタカタという音がします。

しかしこのダンクの場合

「カチっ」と力強い音がしてその後セルが回らない。この場合うかがわしいのは、セルは回るはずなんだけど、何かが邪魔をしているということ。

ちょっと気になって分解をしていくと原因が判明しました。

まさかのカムシャフト折れ!

タイミングベルトが切れているのかなと思い、ばらしてみるとこの状態。

カムシャフトのスプロケットがない?

よく見ると、カムシャフトが折れています。

これじゃエンジンがかかるはずがありません。

不思議なのはタイミングベルトが切れていないこと。ゴム製のベルトよりも金属製のシャフトが負けて折れてしまっています。

これはこれでショッキングです。

ここから先は推測になります。どうしてこのような事態になったのか?この場合、腰上であるシリンダーヘッドが焼き付いてしまっていたということ。

クランクの腰下ももちろんひどい状態でしたが、ヘッドが先に焼き付いてロック。それを無理やりクランクを介してタイミングベルトで回そうとしたら、シャフトが折れてしまった。

あとにも先にもベルトよりもシャフトの方が負けて折れるなんていうのは、見ることはありませんでした。

オイル管理を怠るとこういう事態が起きる

どうしてこうなっちゃうの?と疑問に思ってしまいますが、すべてはオイル交換の不備。きちんとオイル交換をしていれば、こんなことにはなりませんでした。

エンジンが焼き付くという事は、オイルがその役割を果たしていないことが原因です。

メーカー指定のオイル交換時期を最低でも守り、それよりも早めのタイミングで交換することをお勧めします。

しかもこのライフダンクはターボモデルでした。通常のNAエンジンよりもオイル交換のスパンは短くなっています。

結局エンジンをリビルトに載せ替えることとなりました。

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