よくある電源系統のトラブルについて

最近ひんぱんな修理をしているなあと思うのが電源系統の修理だ。
パターンは決まっている。エンジンがかからないという依頼を一番最初に受ける。どのようにかからないかと問診をすると、セルモーターが回らないというのが一番の回答だ。

ということで、バッテリー上がりか!?と適合するバッテリーを持って、お客さんの家に行ってバッテリーを交換すると・・・・エンジンがかからない。

おいおいどうしてだと思っていたら、バッテリーからの配線が切れているというケースだ。
こういう車は大体緑青がひどく溜まっている。バッテリーの端子には緑青が付着しやすく、付着すると配線切れを起こしやすくなる。緑青が溜まってきたなぁと思ったら、とりあえず端子をお湯で綺麗に洗い流すのが一つ目のポイントだ。バッテリー端子を綺麗にしたら、グリスを端子に塗っておく。

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これだけでバッテリー端子は長持ちするのだ。やるとやらないとでは大違いになってくる。
緑青でバッテリーの配線がきれちゃえば、大体セルモーターへの電源がはいらないとか、全く電源が入らないといった自体になってくる。もうこうなれば端子を打ちかえるといった方法しかなくなってくる。

バッテリーの端子の打ち換えはそんなには難しくないけれど、一応工具がないとやりにくい。太い端子を作るために丸型端子をかしめたりしないといけないからだ。ぴったりの丸型端子がない場合などは他のものを使ったりしないともいけない。

絶縁もきちんとしてあげないと、下手をするとショートしやすいこともある。昔30A19Rというバッテリーを搭載していた車に、40B19Rがつくようにしてくれ!といわれて製作をした。
そうしたら、ケースの中が狭くてでかい端子をつけちゃうとボディーショートを起こしやすい状態になってしまったので絶縁作業が大変だった。
バッテリーを交換するときは端子にグリスを塗る。これだけで配線は長持ちします。お試しを。

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