ディーゼルの黒煙と噴射ポンプ

本日はディーゼルの黒煙と噴射ポンプについて。
まず断っておきたいのは、今の新しいディーゼルエンジンには黒煙は殆ど認められなくてそして、臭いも独特なものになりました。
黒煙の正体は排気の微粒子です。これがもくもくもくもくととてつもない黒煙を吐くわけですね。
ディーゼルエンジン=黒煙というイメージが強くなりましたが、現在のディーゼルは
車検時にも黒煙テスターでは測れないので、オパシメーターというメーターで計測します。

diesel-hunsya1

古いもくもくディーゼルの黒煙を減少させるにはどうすればいいか?
まずは基本。エアクリーナーを新品に交換する。これが最初でしょうね。ディーゼルの燃焼でいじれるといえばとりあえずエアクリーナー。そしてきちっとした軽油を入れる。
検査対策として、黒煙防止剤を燃料に注入するケースもありますが、これはあくまで
応急処置。車検時の排ガス検査に落ちないとかそういう理由で使う人が多い。
ボクがビックリしたのは、噴射ポンプを新品に換えたら、驚くほど黒煙が出なくなったということ。
長らく噴射ポンプを使ってくると、車検時に稀に燃料漏れを噴射ポンプから起こしている場合が見受けられます。このままだと車検に受からないため、噴射ポンプをリビルトに交換するかそれともオーバーホールするかになってきます。
どちらでもいいのですが、内部を新品にするとものすごく排ガスがクリーンになったんですよ。
ボクは日産のアトラスを一回だけ噴射ポンプを交換した経験がありますが、あれだけもくもくしていた黒煙がかなり減少されたのをよく覚えています。
噴射ポンプも古くなってくるとやはりシール類などがヘタって、余計に燃料ダレを起こしてしまうのが原因の一つとはいえ、その効果ははっきりとあらわれました。

噴射ポンプを交換するとなると、部品と工賃を込めれば大体10万円は超えるケースが殆ど。
しかし、あれだけ排ガスがクリーンになるんだから、噴射ポンプを換えれば恐らく
燃費も向上しているんだと思います。綺麗に燃えているからね。
もしディーゼルに乗っていて、黒煙が気になる人は一度ポンプのOHをしてみてください。
きっと満足できると思いますよ。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 修理屋35歳 より:

    私のお客さんでディーゼル車に乗ってる人が数える程度しかいないので、毎回作業する度に仕組みを勉強し直しているのが現状です。
    以前、何度か整備したメルセデスのトランスポーターというバン(確か三菱ふそう扱い)は、初年度が平成一桁なのに黒煙は全く出ませんでした。
    やはりヨーロッパはディーゼルの技術が進んでいるので、燃料噴射装置がかなりいいのではないかと思いました。

  2. MHO より:

    うちのお客さんも半分くらいはオパシメーターになってきましたね。
    ですが、たまにバリバリのパジェロなどが入ってくると、黒煙だいじょうぶかなぁ〜と不安になります。

  3. 元スバルの糞メカニック より:

    私も専門学校で噴射ポンプのOHと調整を実習しました。
    一人1台与えられたが、列型のポンプが足りなくて
    講師の先生が経営している整備工場から急遽持ってきてくれたのは
    12気筒のポンプ!
    他は4気筒又は6気筒でオーバーホールで完成後ポンプテスターで
    噴射量確認して単位が与えられましたが、整備が大変なので私だけプランジャーは全て新品交換とゆう優遇?与えられました。
    でも全気筒の噴射量調整は半日(居残り決定)掛かり大変でした。
    でも、2日後にはポンプは棚から消えていました!
    つまり、本来リビルト品を持ってきてもらうのですが作業は
    私にさせて最終チェックはポンプ屋さんに診てもらい、
    合格なら元の工場に戻るとゆう事を仕組まれてました。
    工賃の代わりに単位・・
    でも卒業はギリギリの線だったのを覚えています。
    同級生の中にはこれでディーゼル整備士の資格試験を
    放棄したのもいました。(ガソリン車しか無い会社に就職した)

  4. MHO より:

    なるほど〜先生にしてやられたという感じですね。
    それにしても僕も実はディーゼルの資格は持っていないくてガソリンの2級だけので、噴射ポンプの仕組みはよくわかっていないのです(笑)
    噴射ポンプは大体外して、外注でOHしてもらうという流れですね。
    でも噴射ポンプを使っている車も少なくなってきましたからね。