エンジンの回転を上げない人は要注意!たまにはエンジンを回さないといけない理由を考える

唐突ですが、軽自動車のノンターボであるNAエンジン。それで峠の上りを走ったことありますか?マニュアルならまだしもオートマだと最悪です。ちょっと古い軽自動車だと3AT。

登り坂でギヤ比がうまくマッチしていないと、エンジンずっとレッドゾーン付近まで使わないと上りません。

軽自動車のNAだと、とにかく非力です。少しの登り坂だとアクセルをべたぶみしないと走りません。こんなにエンジン回しても大丈夫かなっていうくらい回さないと駄目です。

逆に排気量が大きくなると、パワーもトルクも上がります。少しくらいの登り坂なんか通常よりもエンジン回転を1000回転も上げなくたって上ってしまう。

エンジンって、レッドゾーンが決められています。タコメーターがついてない車は視認できないけど、それ以上回さないでくださいというのがレッドゾーンです。

エンジン回転を上げていくと、音も大きくなるし振動も当然大きくなる。普段エンジンを回さない人にとっては

「壊れるんじゃないか?」

という不安を持つのかもしれません。では、エンジンって回さないほうがいいのか?

エンジンを回さないことによるメリットは?

エンジンにはレッドゾーンがあり、そこまで回さなくても問題なく走行ができる人も多いでしょう。

まずエンジンを「回さない」ことによるメリットって何があるかを考えてみます。

考えられるのが

・ガソリンを使わない(燃費が良くなる)

・プラグやオイルの摩耗が減る

・静かである

ざっとこの位は簡単に思いつきます。

エンジンを回さないということは、燃料噴射量も減るので燃費が良くなし、プラグの点火回数も減るから寿命が延びる。オイルだって同様です。

エンジン回転が低いから静かでもあり、振動もすくない。

結構いいことづくめですね。でも、エンジンってやっぱりたまには回したほうがいいんです。その理由を今度は考えてみます。

エンジンを高回転まで回したほうがいい理由は?

エンジンを回すことで、部品は消耗するし燃料も減る。それでもエンジンをたまには回したほうがいい理由は何か?

よく言われるのが

「エンジンの吹けがよくなる」

ということ。普段からエンジンを回す人の車は、エンジン回転が上がりやすい。逆にエンジンを回さない人の車は「吹けないエンジン」になってきます。

電子制御になってから、その傾向は小さくなってきましたけど。いわゆる摺動部って、使わないでいると動きが鈍くなる。例えばたまにしか動かない関節やドアがあるとします。たまに動かすと動きが渋い。

反対に毎日使ってる関節やドアは緩くなってスカスカになるイメージです。エンジンは回さないと吹けの悪いエンジンになりがちです。

燃焼室にカーボンが溜まり、ノッキングしやすくなる

ガソリンエンジンで考えてみます。エンジンを高回転まで積極的に回さないと、燃焼室がすすけてきます。

エンジンの燃焼温度が低いため、カーボンを焼き切れなくなり堆積してくる。

これらカーボンが原因でノッキングなどを起こしやすくなってきます。他にもプラグがかぶり気味になったりして、実はエンジンにとって良くない。

さらにチョイ乗りが多かったりすると最悪です。エンジンが温まる前に停止するような使い方をすると、オイルも逆に劣化しやすくなる。

ガソリンエンジンは、プラグや燃焼室のためにもやっぱりたまには回したほうがいいのです。

ディーゼルエンジンこそ週に1度は回して使おう!

続いてディーゼルエンジンです。実はディーゼルエンジンのほうがなおさらエンジンは回したほうがいいのです。

ディーゼルってガソリンよりもトルクがあります。エンジン回転を抑えて走ってもグイグイと走ってしまいます。このため、ガソリンエンジンよりさらにエンジン回転が引くいままで使えてしまう。

しかし、これが問題になってきました。特にスカイアクティブDに至っては、エンジンを回してあげないと駄目なんです。

低回転しか使わないと、やはり燃焼室の温度が低いままで、ススがたまってくる。このススが吸気側にどんどんと堆積していくことで、最終的には詰まってしまいエンジンチェックランプを点灯させてしまいます。

予見性リコールという形で発表したくらいです。

スカイアクティブDはがんがんと回して、エンジンの燃焼温度を上げてススを焼き切ってしまわないと駄目なんです。日本は道が狭いので、そういった使い方がなかなかできないのが困りもの。

もしスカイアクティブDに乗っていたら、たまには高速道路をエンジン回転を高いままキープして走ってあげるといいでしょう。

回さなくても走っちゃうんですけど回したほうが健康的なんです。

このように、エンジンって回してあげないと駄目なこともたくさん出てきます。当然レッドゾーンを多用するというほどぶん回すのも、エンジンにとっては苦しい限りです。

でもたまにはエンジンを回してあげないと、全体的のパフォーマンスが落ちてしまうのです。

こんな実験もしています。よかったら動画も見てみてください。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする