エンジン警告灯・チェックランプが点灯した時に一番多い原因はO2センサーということ

現代の車でお客さんから一番問い合わせの多いトラブルって何かご存知ですか?

それは、エンジン警告灯が点灯してしまったというものです。エンジン警告灯は別名でエンジンチェックランプと呼ばれています。

現場で整備士をやっている中で、今一番お客さんからの問い合わせが多いトラブルです。

CA320061

真ん中の一番上のマークがエンジンチェックランプです。基本的に車の警告灯は色が3種類使われています。

緑・・一般的に表示灯と呼ばれているランプ。車の状態を表すために使う(4WD・ECO)

黄色・・車になんらかのトラブルが起こっている警告灯

赤色・・車に重大なトラブルが発生していることを表している

この中でエンジン警告灯は黄色の部類に入ります。

つまり、エンジンチェックランプが点灯したとしても、すぐに車両に重篤なトラブルが発生しているわけではありません。

では一体エンジン警告灯はどのような時に点灯するのか?

エンジン警告灯が点灯するケース

CA320060

エンジン警告灯が点灯したら、整備士はスキャンツールと呼ばれるOBD2(オンボードダイアグノシス)診断機を車に繋いで、故障コードを読み取ります。

チェックランプが点灯したら、車両のコンピューターはその故障コードを記録するのでそれを読み取るわけです。

ではエンジンチェックランプはどのような時に点灯するのか?

・各センサーが故障した

・配線類が断線した

・基準データーから著しく車両の状態が外れている

とこんなところが考えられます。

車にはいろんなセンサーが使われていて、それらのセンサーが特性不良を起こして壊れたりするとエンジンチェックランプを点灯させます。

同様にセンサーの配線が切れたりしてもエンジン警告灯を点灯させます。

そして、車がコンピューターの基本となる基準値を外れている状態にあったりすると、チェックランプを点灯させたりします。

基本的にエンジンチェックランプが点灯しても、走行は可能です。フェールセーフという、セーフモードにはいる場合もありますが、車が動かないわけじゃないのです。

では、現場で一番多いエンジンチェックランプの故障原因は何か?

O2センサーの故障でのエンジンチェックランプ点灯

2016-04-245

僕も整備士をかれこれ15年ほどやっていますが、OBD2がではじめた頃からエンジンチェックランプの点灯原因のナンバー1にあたる原因は

「O2センサーの故障」

これに尽きますね。ある種O2センサーは消耗品のセンサーというところもあります。外車では定期交換部品に設定しているメーカーがあるほどです。

ではこのO2センサーが何をしているセンサーなのかというと、エンジンの排気ガスを浄化させる触媒を一番状態良く働かせるために空燃比を制御するセンサーです。

燃料の状態をリッチ・リーンといった濃い・薄い状態をはかっています。O2センサーの信号をもとにコンピューターはフィードバック制御を行って、燃料を適正に調整かけるのです。

O2センサーが故障したらどうなるか?

これは意外なんですが、ほとんど体感ができません。強いて言えば、排気ガスが汚くなり燃費が悪化するといったところでしょうか。

CA320063

エンジンチェックランプの点灯原因の1位に挙げられるO2センサーの故障。この大半がセンサー自体の故障になります。

まれに違う原因もありますけどね。

2016-04-244

O2センサーは故障したら交換すればいい。

こういった工具を使ってO2センサーを交換します。

CA320051

今は基本的にエンジン警告灯が点灯した状態では車検には通らなくなっています。

少なくとも僕が所属してる管轄の陸事ではダメ。

なので、エンジンチェックランプが点灯したら、少なくとも車検時には修理しないとダメになります。どうせ修理するのであれば早めに修理をしてしまったほうがいいです。

エンジン警告灯の点灯原因として一番に挙げられるO2センサの故障ですが、他の原因でもチェックランプを点灯させることがあるので、まずはいつも世話になっている工場で故障コードを読み取ってもらいましょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする