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海外と比べると日本の整備士の賃金は低い?EV時代の「電子制御装置整備」新資格が示す未来

こんにちは、チームMHOです。

今日は少し毛色を変えて、ニュースネタから整備業界の未来について考えてみたいと思います。テーマは「日本の整備士の賃金」と「2027年から始まる電子制御装置整備の新資格制度」についてです。現場で油とネジと向き合っている僕らにとっても、これは他人事ではないなと感じたので、ブログに書いておこうと思います。

日本の整備士は今、人手不足に悩まされています。若い人がこの業界に入ってこない、入ってもすぐ辞めてしまう、という話はどこの現場でもよく耳にします。人手不足になれば、普通は賃金が上がっていくはずなんですが、日本の整備士の賃金は海外と比べるとまだ低い水準にあるという指摘があります。これは業界に長くいる人ほど「そうだよな」と感じる部分があるんじゃないでしょうか。

その一方で、整備士に求められるスキルはどんどん高度化しています。昔はエンジンやミッションを分解して修理できることが整備士の腕の見せ所でしたが、今は違います。EV(電気自動車)や自動運転技術の進展によって、車はどんどん「電子制御の塊」になっています。センサー、カメラ、ECU(電子制御ユニット)、高電圧バッテリー。こういったものを正しく理解し、扱える整備士でなければ、これからの車を診断も修理もできない時代になってきています。

そんな中、2027年1月1日から新たに「電子制御装置整備」に関する資格制度が導入される予定だという話が出ています。これは、EVや自動運転技術に対応できる整備士の需要が今後さらに高まっていくことを見据えた動きだと言えます。

電子制御装置整備というと少し堅い言葉に聞こえますが、簡単に言えば「車に搭載されているカメラやセンサー、それらを制御するコンピューターに関わる整備」のことです。今の車は衝突被害軽減ブレーキやレーンキープアシストなど、カメラやセンサーが常に周囲の状況を認識して動いています。フロントガラスを交換したり、バンパーを外して修理したりすると、これらのセンサーやカメラの向きがズレてしまうことがあります。そのズレを正しい位置に調整する作業、いわゆる「エーミング」と呼ばれる作業が、この分野の代表的な仕事のひとつです。

こうした作業は、ただネジを締められる、板金ができる、というだけでは対応できません。専用のスキャンツールを使ってエラーコードを読み取り、車種ごとに決められた手順でセンサーを調整し、正常に機能することを確認する。知識と経験、そして専用の設備が必要になります。だからこそ、これに対応できる資格を持った整備士の価値は、今後ますます上がっていくはずです。

ここで気になるのが、海外の状況です。よく言われることですが、欧米ではEV専門の整備士に対する待遇や資格制度が日本より先行している、という声があります。EVメーカーが独自に整備士の教育プログラムを用意していたり、高電圧バッテリーを扱う専門資格を持つ整備士が優遇されたりする、という話は業界内でもたびたび耳にします。日本でもハイブリッド車やEVの高電圧システムに関する資格はすでに存在しますが、それに加えて電子制御装置整備という新しい枠組みが2027年から本格的に動き出すことで、「対応できる整備士」と「対応できない整備士」の差がより明確になっていくのではないかと感じています。

では、現場の整備士として今からできることは何か、という話になりますが、やはり一番大事なのは「新しい技術に対して怖がらずに向き合う姿勢」だと思います。エンジンの機械的な修理にこだわり続けることも大事な仕事の一つですが、これからの車はソフトウェアとハードウェアが密接に絡み合っています。診断機の使い方を学ぶ、車両ごとのエーミング手順を理解する、高電圧システムの安全な取り扱いを身につける。こういった積み重ねが、2027年の新資格制度が始まったときに、慌てずに対応できる整備士になるための準備になるはずです。

賃金の話に戻ると、整備士のスキルが高度化していく以上、それに見合った待遇が整っていくことを僕自身も期待したい部分があります。海外の事例がすべて日本にそのまま当てはまるわけではありませんが、「対応できる技術者の価値が上がる」という構図は、業界や国を問わず共通しているように思います。新しい資格制度は、単に規制が増えるという話ではなく、電子制御に強い整備士の価値をきちんと評価する仕組みに繋がっていく可能性もあるのではないでしょうか。

僕としても、EVやハイブリッド、先進安全装備を搭載した車が入庫する機会は年々増えています。こうした流れを踏まえて、今のうちから電子制御に関する知識や設備をアップデートしておくことは、この先の整備業を続けていく上で欠かせない準備だと感じています。2027年はまだ少し先のようにも思えますが、技術の進化は待ってくれません。今日紹介したニュースをきっかけに、自分たちの現場でも「これからの整備士に求められる力」について改めて考えてみようと思います。