リコールが出る前に修理した場合返金される?車検を短縮できること知ってる?車にまつわる疑問

車にまつわるちょっとした疑問。今回取り上げてみたいのは2つです。リコールが発表される前に、該当部分を有料で修理した場合、修理代は返金されるのか?

そして、全然違う話になりますが、車検って短縮することもできるって知ってますか?

それぞれ詳しく掘り下げてみます。

リコールが出る前に該当部分を修理した場合の保証は?

リコールが自動車メーカーから発表された。例えばブロアモーターが不良で交換という内容。しかし、リコールが発表になる前に故障してしまい、すでにお金を払ってブロアモーターを交換していた・・・。

ブロアモーターに限らずですが、メーカーがリコールを発表する前に、故障が発生して修理をしてしまったケースです。

オーナーとしては、その後にリコールが発表になったとなると腑に落ちないですよね。リコール後だったら無料で修理できたのに、有料で修理してしまったじゃないか!どうしてくれるんだと!

僕も実際何度か遭遇しました。すべてのリコールがそうなのかとは言い切れませんが、修理をした証拠とその当時の納品書などがあれば、ディーラーから修理代を返金してもらえる可能性が高いです。

スズキでエアコンコンプレッサが駄目になるリコールを先に交換したら返金してもらえましたし、スバルでも返金に応じてくれたものがあります。

この場合、ちゃんとした納品書など証明できるものがないと駄目です。修理した整備工場に相談してディーラーに問い合わせてもらいましょう。

修理したけど、対策部品になってるか不明の為再修理になるケースも

数年前のサービスキャンペーンで、リヤのアクスルシャフト不良のものがありました。ドラムを開けるとデフオイルがドラム側へ漏れ出してるもの。

アクスルシャフトのオイルシールが不良なので、片っ端から交換したものです。

このあと、サービスキャンペーンが発表になってどうなったか?この場合、なんと全て作業やり直しになったんです。

交換されたアクスルシャフトのオイルシールが対策部品を使っているかがわからない為、修理をした車も含めて、全て作業のやり直し。

知り合いのディーラーメカニックは嘆いていました。確かに対策部品出ない品番の部品を交換しても、また同じ症状になる可能性が高いです。

お客さんにしてみれば二度手間です。

リコールやサービスキャンペーンって、返金してもらえるかもう一度同じ作業をしなければならないかのどちらかになるということですね。

車検期間の短縮って知ってますか?

車検期間って短縮できるということをご存知ですか?

車検って満了日が決まっています。例えば令和2年6月1日満了の場合、それまでに車検を受けないと、車に乗れなくなってしまいます。

車検は1ヶ月前から更新することができます。この場合なら6月1日の1ヶ月前。5月1日から登録することができます。

どういうことか?車検整備で1週間くらいかかりそうなほど、ボロい車だとします。4月20日から車検整備を始めて、作業が終わったのが4月30日。

5月1日に検査をして登録すると、もともとあった車検満了日は6月1日のままです。

1ヶ月前から車検に出すと、満了日が短くなるんじゃないかって勘違いしているお客さんって意外に多いです。1ヶ月前に継続検査で登録に持ち込む場合は満了日は短縮されません。

では、逆に車検を短縮することができるのか?これは結果を先に書くとできるんです。

でも車検が短くなるってデメリットしかないじゃん。どういう時に車検短縮をするのか?

実際整備の現場で車検を短縮する場合ってあるんです。例えば、下取り車を再販する場合など。車検が2か月後に迫ってる車を中古車として売ろうとする。

営業サイドからの意見だと、中古車はできれば車検をしてから販売したい。何故かというと、車検整備である程度ガッツリ手を入れておけば、しばらくは整備する必要がないわけです。

逆に中古車で売った車が2か月後に車検で入庫してきました。現状渡しで販売していたので車検は全てお客さん持ちになります。

車検でマフラーが駄目になりました。オイルが漏れています。足回りもガタガタです。そんなこんなで買ってもらった車がいきなり高額な車検を迎えるとなると、営業側からしてみたら目も当てられません。

中古車を販売する時は、ある程度の車検費用を盛り込んで車検を取って販売したほうが2年間は安心。2年後の車検ならある程度費用がかかっても、走行距離がかさんでいるなどの理由で納得してもらいやすいですからね。

なので、整備の現場ではあえて車検を短縮する場合があります。

そしてもう一つのテクニック。車検の時にちょうど13年目で、重量税が上がってしまう車。僕の家の車がそうでした。普通に車検をすれば13年越えの重量税になります。車検を1ヶ月短縮すると、13年経過する前に継続となるので、重量税が据え置きで検査に通せます。

1ヶ月の短縮で重量税が1万円アップをふせげるのなら、短縮をする。こういう技もあったりします。

車検時に13年目を迎える車は、車検を短縮することで重量税据え置きで更新ができる。

これをオーダーしてくる人はほとんどいません。僕も半信半疑で試してみたんですが、重量税は据え置き価格で更新できました。

理屈では12年11か月目で車検を更新するわけですからね。次回の車検は13年越えなので、重量税は上がっちゃいますけど。

もし、13年目の車検で、次回の車検を通す予定がなければ短縮してしまうのも一つの手かもしれません。

ということで、今回は2つの素朴な疑問を考えてみました。

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