前の工場では45分車検をやってくれたという新規ユーザーの対応

ハードルがなかなかに高いです。久しぶりに新規ユーザーを獲得でき、車検を実施した時のお話です。

その人は、うちの工場の近所に住んでいる方で、たまーにタイヤの履き替えに来店されることがありました。この前も、タイヤ交換をしたあと、そういえば車検が近かった。ということで、僕がいない時に車検の予約をいれてくれたんです。

今の 世の中新規ユーザーを獲得するということはとても大変です。その時は、事務スタッフが予約対応したので当日詳しくお話をすることに。

お客さんがきて、間髪いれずに言ってきたこと

「じゃあお昼までにはできるね?」

入庫してくださった時間帯は10時を回っていました。お昼までというと、あと2時間しかありません。そもそもが、車両のデータも何ももっていない状態。

今までどこでどのような整備をされてきたのかさえ全くの不明。事務スタッフは受付時に通常の車検の流れをまったく説明していなくて、当日すでに大きな食い違いがありました。

車検整備を承る時は、概算見積書を提示します。その概算見積書に同意をもらえてからじゃないと当然作業をすることができません。下廻りの洗浄や錆止め塗装はいらないということで、オイル交換は新規なのでサービス。

そのほかについては分解して内容がわかった時点でご連絡するのが当社のやり方。車検メニューを3パターンくらい用意しておいてその中から選んでもらうのです。

まずは2年先をみすえたガッツリコース。そして、やばいところだけをやって通すスタンダードコース。最後に最低限。とにかく費用優先でニューサービスと呼ばれる格安コースです。

お客さん自身は自分の車のことを、細かく把握しているということなので1日車検で出来上がり次第のご連絡ということで決定しました。

今までは45分車検をやってもらっていたとおっしゃっていました。当社でも45分車検はやってできないことはないですが、ほかの予約をいただいている仕事に支障をきたすためにやっていません。

部品についても棚卸し在庫を少なくするために、都度部品やさんにオーダーする体制をとってるため、専用のワイパーなどだと部品が入荷するまでに時間がかかります。

やっぱり専用のエアロブレードがついていて、ワイパーゴムは取り寄せ。入荷が2時だったので3時に完成検査をしてお引き渡し予定となりました。

内容を全て納得していただいて、整備士が作業。僕が自賠責保険を新たに切って、完成検査は違う検査員に担当させて作業は終了。

新規ユーザーはとても気を使います。やはり気心知れている常連さんとは違うオーラがプンプン。果たして満足をしてもらえたのかどうかは、定かではありませんが全力で作業をしました。

そして、翌日陸事で新車検証が発行になったので、粗品と一緒にお届けしてきました。

こうやって考えると、45分車検ってすごいなと感心します。45分だと、相当キッツキツのスケジュールですよね。そして相当連携が取れたチームじゃないとできないと思う。

街場の45分車検を見ていると左右対称に整備士が担当して、右側を行う整備士左側を行う整備士。そしてすぐに完成検査。保適を切るというスタンスでやってます。

個人的には、車は前後に分かれて作業したほうがいいと思うんですよね。フロント担当リヤ担当って。どうしてもブレーキ周りはリヤのほうがやることは多くなってくるけど、左右で分けるとブレーキの効きが変わってくると思う。

それか、ブレーキ調整は決まった数しかやらないようにしてるのか?左右で担当を分けるよりは前後で担当したほうがいいよなというのが僕の持論なのですが、それにしても45分車検はすごいなぁと。

貴重な新規ユーザー。リピーターになってくるかどうかはまだわかりません。

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