【注意】新車のエアコンは新しいHFO-1234yfガスが採用され修理代は高額!安易にガスの補充はNG

エアコンの時期になってきたので、昔注意喚起しましたが、もう一度書いてみます。

数年前の新車から、エアコンのガスが新冷媒を使い始めています。

R12→R134a→HFO-1234yf

現行型のタントももちろん新冷媒を搭載しています。

新冷媒を搭載している車は、今までのような感覚でエアコンのガス補充ができないという事です。

R12からR134aに冷媒が変わった時って、オゾン層の問題があったからです。

今回も、車の性能云々というよりは、環境を優先して考えた末にガスが変更になっています。

ざっくり従来型R134との違いをまとめると

・R134aガスよりも現在価格で5倍くらい高い

・R134aガスよりも冷却能力が低い

・R134aは不燃性なのに対し、可燃性である

・コンプレッサオイルはND-12を使う必要がある

・大気開放してもさほど問題はなし

・温暖化係数がR134が1430に対し1である

R134と比較するとこんな感じにまとまっています。

これだけ見るとデメリットまみれに見えてしまいます。値段は高いし、冷媒としての能力は低いし実は可燃性だし、取り扱いは難しい。

どうして1234yfを充填しないといけないのかっていうと、これはもう環境問題が第一に考えられてるわけです。コストなどを考えれば134aの方が総合的に勝ってる部分が多いですから。

エアコンが故障すると修理代が大きく変わる

この新冷媒を採用したエアコンで、一番困るのは何か?

故障したときです。というのも、HFO-1234yfという冷媒ガスは、従来型のR134aに比べると15倍位ガスが高いんです。

R134aのガスは500円~1000円くらいで入手することが出来ます。

ネットで買えば400円台で買えます。お店でチャージしてもらうと1缶1000円くらい請求されますけどね。

しかし、HFO-1234yfはどうか?

どうですか?ビックリですよね?

1本あたり1万円位で流通しています。

つまり、エアコンが壊れたときなど修理代が高くなるという事なんです。

エアコンが壊れたら、ガス漏れを起こしている部位を交換して真空引きをし、規定量をガスチャージする流れになります。

しかし、エアコンの修理代って結構高い。

コンデンサから漏れていたとして、部品代が30000万円で、工賃を合わせると5万円くらいかかる。とか、エバポレーターの交換でもお金がかかる。

だったらガスを補充しながら使い続ける方法もあるよねって。

毎年夏になるとエアコンガスをチャージしにくるお客さんもいます。しかし、毎年1缶チャージするとして、1万円のガス代プラス工賃を考えると、気軽にチャージなんかできないわけです。

そもそもR134aとはガスチャージをするチャック部分が違うため、専用工具がないとチャージできませんけどね。

新冷媒が出始めてから2年くらい経過しています。もう少しガスの値段がこなれてくるかなと思ったけど以前高いままですね。

フロントをぶつけたりしたらすぐにガスは漏れちゃうので、注意して下さい。

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