BMW MINIの純正オイルは最長3万km?社外オイルと純正オイルの交換などについて考える

当社のお客様にBMW MINIに乗ってる人が3人ほどいます。MINIは業販してくれないので(うちのエリアでは)新車を買うとなると正規ディーラーに紹介して買ってもらう。

中古車はオークションなどで仕入れて販売する流れです。僕もMINIという車は旧型も新型もスタイリングから全体的に好きな車です。外車で普段乗りとして買ってみたいなと思えるのはMINIかなぁって。佇まいから愛嬌があって素敵です。

そんなMINIについてです。

まずMINIの基本的なメンテナンスである、オイル交換ってどうなのかというところから。取扱説明書をじっと読んでみました。

推奨エンジンオイルはMINI純正のものとなっています。

MINIロングライフ01というオイルになります。

粘度クラスはSAEで0W-40、0W-30、5W-40、5W-30に属するものと記載があります。

もし、推奨オイルを入手できない場合の代替オイルとして

ACEA A3の粘度が0W-40、0W-30、5W-40、5W-30であれば、1リットル以内の使用がOKと記載されています。

この粘度クラスのオイルでないと機能障害が発生したり、エンジンを損傷する可能性があるとも書いてあります。

比較的オイル消費もするということで、レベルゲージの下限近くなった場合、走行距離が50kmになる前にオイルを補充する必要があります。

ここまでが取扱説明書に書いてある事項です。

MINIの純正オイルはロングライフで最長3万キロ?

MINIの純正エンジンオイルは、年式とモデルによっても異なりますが最長でなんと3万キロまでOKという性能を誇っています。

この最長3万キロ使えるエンジンオイルってどこかで聞いたことがあるような・・。と思ったらVWのエンジンオイルです。

VWのオイルってロングライフ化されています。カストロールと共同開発した専用オイルです。もしかしてと調べてみたら、MINIの純正オイルも最長3万キロのオイルはやはりカストロールとの開発となっていました。

MINIの場合、他のメーカーと開発しているオイルもあり、それについては寿命が異なってきています。

感覚的に最長3万キロ大丈夫と書かれていて、そこまで交換しないで引っ張るか?というと悩んでしまいます。

というのも、MINIのような欧州車は日本の国土に合わせた使い方って対応できるか?というと違ってくると思うのです。

アウトバーンが存在するドイツで、日本は国土が狭く渋滞が多い。ストップアンドゴーが多い日本です。

そもそもが日本でハイブリッドカーが脚光浴びる理由はまさにここにあるわけです。ハイブリッドって、発進時にモーターで動きだす。ある程度速度が乗ってきてからエンジンを始動させるという制御をすることで燃費を伸ばせます。

自転車でも何でもそうですが、発進時って一番エネルギーを使いますよね?走り出してしまえば、自転車のペダルは軽くなる。

一番負荷がかかる時にモーターを使うことで、エネルギーを効率よく使えるということです。モーターって最初から出力が全開です。渋滞が多い日本の使い方にすごくマッチしている。

逆にハイブリッドカーで高速道路を走行するとどうなるか?高速走行はほぼエンジンの動力を使います。ここではハイブリッドのバッテリーがただの重量物として負担になってしまう。

高速道路で一番燃費を稼ぎたいのならディーゼルエンジンです。

これから出てくるトヨタのハイブリッドカーについては、モーター出力をうまく制御して、加速をスポーツカー並みにアシストできるようになっています。新型のRAV4のPHVを皮切りに、そういう方向へシフトしていく。

PHVなので、バッテリーをHVよりもたくさん積んでいるからできる技ですね。

話を戻してMINIです。

もし、純正エンジンオイルを入れていたとしても、最長3万キロまで引っ張れるのは、ヨーロッパのような使用環境を日本でできた場合です。

それこそ毎日高速道路で移動するなどという使い方ですね。これならばありえるかもしれない。しかし、オイルの消費は進むので、ゲージの下限に近付いてきたら補充をしないといけない。

僕自身MINIに乗って3万キロ試したわけではないので、推測になってしまいますが・・。

3万キロに達するまでにどのくらいの量のオイルを補充する必要がでるのかなって。例えば3000kmで1リットル減るとしたら単純計算で3万キロまでに10リットル減るわけです。10リットル補充するって・・・オイル交換2回分に相当する。

なんだか2ストのエンジンを彷彿してしまいます。

オイルが燃えるということは、中でスラッジなども堆積しやすくなるわけであって、だったら燃える前に交換したほうがエンジンに内部はクリーンに保てるんじゃないかなと。

MINIのオイル交換は日本基準に合わせるススメ

当社でMINIに乗ってるお客さんは、車の知識が豊富な人ばかりです。オイル交換は自分で行ってる人です。

オイルについて相談されますが、やはり信頼性があるのは純正オイルです。

しかし、純正オイルを3万キロ使うというのはお勧めはしていません。その理由が前述した欧州の使い方と日本のそれとでは、車に対する負担が違うからです。

日本では日本車のオイル交換を参考にするのがいいと思います。例えば小型車以上なら最長であっても15000km交換です。

純正オイルを長くつかうのなら、ACEA A3のエンジンオイルで指定粘度をカバーしているものを短期間で交換していくというのも一つの手段かもしれません。

もちろん注意が必要です。もし新車でMINIを買ってきちんとメーカー保証を受けたいのであれば、保証期間の間はきちんと純正を使う事。

社外オイルを入れてトラブルを発生した場合、保証対象外とされるからです。

中古車でMINIを買ったり、保証期間も過ぎた車齢のMINIであれば、全合成油でACEA規格A3のMINI指定粘度をカバーしているものを使って、早め交換するという選択肢もあります。

MINIでエンジンオイルの問題よりも、カーボンが堆積するという問題のほうが深刻かもしれません。こちらは定期的に純正の燃料添加剤などを入れていくのをお勧めします。

MINIに限らず外車を日本で乗っていると、日本で使うが故のトラブルが発生します。一番多いのがカーボンの問題ですね。VWでもありましたが、もっとアクセルを踏まないと駄目なんです。

日本の渋滞にはまって、ちょろちょろ運転だと、どんどんエンジンにカーボンが溜まっていく。これがトラブルを引き起こしています。

たまには高速道路でアクセルを全開にするといった使い方をしてあげることで、車もエンジンも好調になっていく。

こればっかりはその土地で作られて、考え方の違いがあるので仕方がないかもしれません。日本車も欧州などにもっていくと駄目だしされますよね。やれ足回りが弱いとか、パワーが足りないとか。

ただ日本の自動車メーカーはそれらの意見をきちんとくみ取って開発しているし、逆に欧州でしか販売しないモデルや欧米でしか販売しないモデルに特化することで、その土地にあった専用車にして対応していたり。

GT-Rのようにグローバルで戦える性能を最初から考えて作られている車もあります。GT-Rって、どこの世界で使われても容易にオイル交換ができるようにMobile1が指定エンジンオイルになってます。

MINIは欧州車なので、使い方もそちらにあった使い方をしてあげることが車にとっては最適となるわけです。

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