真夏の整備でビフォーアフター

7月といえ、夏も真っ盛りになってきましたね。
以前整備士という仕事は、3Kであるということはお伝えしました。
キツイ・汚い・危険
その3Kの仕事である自動車整備、なかなかたまらない時期になってきた。それは真夏の整備である。
今やっているのは三菱のキャンターで積載車の車検整備です。
状況はこんな感じです。
うちの車検整備用の2柱リフトでは、車重があってあがらない。なので昔ながらのウマをかけての整備をしています。下回りの整備を行う際には、クリーパーという寝板に乗って
下にもぐって整備をする。
さすがにこういう車はすべてにおいてパワーが必要になる。タイロットエンドブーツをかえるにもパワー。
タイヤもドラムもかなり重い。外気温は軽く30度を超しているであろう。途中夕立などが降ったりしてじめじめしてかなり湿度も高い。
今おこなっているキャンターは平成2年式で、かなりくたびれている。下回りのグリスアップだけでも相当な箇所があるであろう。
下にもぐって整備をしていると、スチーム洗浄したあとの水滴がまだまだ滴りおちてくる。
ついでに自分の汗も相当額を伝ってくる。

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程度がよい車両であっても、ウマにかけながらの整備となるとほぼ半日以上はかかってしまう。
ブレーキフルードの交換にしても4輪ドラムになってくるとホイールシリンダーのブリーダーは多いときでなんと8箇所。それを一人黙々とこなしてくみ上げていく。
日も暮れかかったとき、ようやく車両が完成する。
もう体中汗だくで、そして泥やグリスだらけだ。しかしこの爽快感は本当になんともいいがたいものがある。
これだけ爽快感を味わえる仕事もなかなかないだろう。肉体的にも精神的にもキツイ真夏の整備作業。
僕はこの真夏の整備作業が大好きなのである。
そして、家路についておもむろに体重計に乗ってみるとなんと2kgマイナスなんてことが日常茶飯事である。
マイナスになった分、おなかに放り込んでぐっすり寝る。
真夏の整備で体重は変動するが、やりとげたっていう感じは病み付きになりますね。

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コメント

  1. 修理屋35歳 より:

    一人でできる範囲は限られてしまうのでトラックとかは断ってます。
    ホイール用のトルクレンチ買うのも結構な値段なので、その他のクルマに使う工具や設備投資で精一杯ですね。

  2. MHO より:

    何か新しい技術が始まれば、それに対応する工具が必要になる。
    こんなことの繰り返しですからね。