プラグのメンテが不要になった今、プラグのギャップと摩耗を再確認すべき!ギャップゼロでエンジンはどうなるか?

プラグがかぶるという言葉も聞かなくなりました。プラグがかぶるという症状は、燃料にプラグで火花を飛ばしても、火がつかないでプラグが燃料で濡れてしまう事。

どうしてこのような事が起きるのかというと、季節の変わり目や寒い時期に起こりやすいです。

外気温が寒くなると、燃料を噴射してもインテークの外壁へ付着するばかりで、シリンダーへ取り込みにくくなります。この為、燃料を増量して送り出しています。

燃料を濃く噴射しているという事は、一歩間違えばプラグがかぶってしまう。

電子制御化された今の車には、ほぼ起こりえなくなりました。ですがキャブレター時代の制御だとオートチョークの動きが渋かったりするとよくプラグがかぶりました。

昔の車載工具に必ずと言っていいほどプラグレンチが入っていたのはこのためです。

今は10万キロ無交換は当たり前、トヨタ式ハイブリッドなら20万キロ無交換でもOKと記載されているプラグ。ほぼメンテナンスフリーになりつつあります。

しかしインジェクションでも一旦プラグが被ってしまうと、逆にリカバリーが大変になる。

今日は改めてプラグについて実験をしてみました。

プラグのギャップは適切にする必要がある理由は?

まずはプラグのギャップについて。

ギャップというのはこのように電極の隙間をいいます。昔の整備士ならプラグギャップのメンテナンスをよく行っていました。

プラグのギャップって非常に重要です。

プラグギャップが適正に保たれていないと、火花がうまく飛ばなくなるからです。

火花が飛ばなくなるということは、すなわちエンジンがかからなくなる。

キャブ時代の整備ではすべてのシリンダーのプラグを外して、ギャップを適正に調整する必要がありました。

プラグのギャップって隙間が多すぎるとどうなるか?いつも以上のパワーで電気を飛ばさないと火が飛ばなくなります。

すなわちイグニッションコイルに負担がかかる。

プラグは使っていくうちに電極が摩耗して丸くなってきます。するとギャップが広がる為、イグニッションコイルに負担が増えていく。

本来ならある程度走ったらその都度プラグギャップを調整してあげる意味があるんですが、最近のイリジウムプラグはそもそも電極が摩耗しないようにできているため、メンテナンスフリーでOKになっています。

疑似的にプラグギャップをゼロにしたらエンジンはどうなるか?

ここからが実験です。

プラグのギャップをゼロにしたらどうなるのか?

想像するところ、火は飛ばないのでエンジンが不調になるはず。

そう思いますよね?僕もそう思っていました。

しかし、ここまでプラグギャップがゼロの状態であっても、若干はスパークするらしく完全な不調までは至りませんでした。

アイドリング時で若干の失火が起きているなと。

アクセルを吹かし上げるとちょっとわかりづらいかもしれない。多分気が付かない人もいるかもしれません。そのくらいの不調でした。

今ではメンテナンスフリー化してきたプラグですが、ことトラブルを起こすと逆に厄介になりつつありますので気を付けてください。

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