スズキより再度注意喚起!オイル交換を定期的に行わないと車両火災につながる恐れ!

スズキより、サービスインフォメーションとしてエンジンオイルに関するものがリリースされました。過去にも同じ注意喚起がなされていたかもしれませんが、再度紹介します。

エンジンオイルを定期交換しないと、車両火災につながるというものです。

オイル交換と車両火災はどのようにつながってくるのか?

エンジンオイルはほとんどの人が知っているように、エンジン内部を潤滑しています。

2サイクルエンジンであればガソリンの中にオイルを混ぜて、燃やされながら潤滑します。この為2サイクルエンジンはオイル交換というものはありません。

オイルのタンクに入ってるオイルが減ってくるので、補充していくだけ。

これに対して今の車に搭載されている4サイクルエンジンは、オイル交換が必要になります。

オイルはエンジン内部を循環しながら潤滑していくので、次第に汚れて劣化してきます。オイル交換が必要なのは、オイルの性能が劣化してくるからに他なりません。

劣化したオイルを使い続けるとどうなるか?

エンジンオイルが劣化したまま使い続けるとどうなるか?高速で回転・摺動するエンジンを潤滑できなくなり、焼き付きが発生します。

エンジンが焼き付くと、構成している部品が壊れてしまいます。

コンロッドベアリングやクランクシャフトのベアリングなど。これらはオイルで潤滑されて高速回転に耐えうるようになっています。

オイルがきちんとした性能を発揮できないと、これらの部品が壊れて異音が発生します。

異音が発生したら、エンジン内部の部品を交換しないと基本的には直りません。そして、クリアランスなどに狂いが生じて、車両火災につながっていきます。

実際にエンジンが内部から割れたスズキのエブリィ

ここから先は実際に遭った事例です。今年の3月にエンジンからオイルが噴きだしてきたということでレッカーしてきたエブリィ。

見てみると恐ろしいことになっていました。

写真中央部のプロペラシャフトの上あたり、エンジンが割れているところがあるのがわかりますか?

エンジンオイルのメンテナンスがよくなくて、コンロッドベアリングから異音が発生。

高速で回転するクランクシャフトからコンロッドが破断して、その勢いのまま内部からエンジンを突き破ってきたものです。

自動車メーカーが一番恐れているのがこの事案です。オーナーは幸いにもすぐに車を停車させたため、大事にはいたらなかったですが一歩間違えばマフラーにオイルが付着して車両火災になっています。

エンジンオイルの交換時期を守っていれば、こうはならないという事例です。

実はオイル交換時期をちゃんと守っていたのに壊れたエンジン

自動車メーカーであるスズキはエンジンオイルの指定をNAなら6ヶ月または10000km。シビアコンディションで3ヶ月または5000kmとしています。

ターボはこの半分6ヶ月または5000km。シビアコンディションで3ヶ月または2500km。

このエブリィはNAエンジンです。実はメーカー指定の交換時期をちゃんと守っていたにも関わらずこの状態です。

メンテナンスノートはこのように書いてありますが、スズキのHPでは以下のように書いてあります。

エンジンオイルは、軽自動車2.5~5千km、小型・普通車は5千~1万5千km走行ごと、または、3か月~6か月ごとのどちらか早い方での交換をお勧めします。また、オイルフィルターもエンジンオイルと同時交換をお勧めします。

スズキHPより引用

この一文を読む限り、5000kmまたは6ヶ月以内に交換をお勧めしますということになります。最長で1万キロまでOKというのと矛盾が生じています。

最低でも半年から5000km位の間に交換しないとマズいということですね。

スズキのエンジンはトラブルを抱えているものがある

実は今年に入り、スズキが作った車のエンジンに不具合が生じているものがあります。

初期型のR06Dと、エブリィやキャリィに搭載されているR06Aです。

R06Dはピストンに問題があり、R06Aはクランクシャフトとスラストベアリングです。

いずれにしろエンジンを載せ替える必要があるようなリコールです。該当部分を直すにはエンジンを分解しないと交換ができないものです。

スズキがここにきて再度注意喚起をだすのは、これらの意味も込めているのかなと思います。

エンジンオイルはきちんとした時期に交換をしてください。特にキャブオーバーのキャリィやエブリィはエンジンが座席の下にあるので、エンジンから出火したらダイレクトに車室に炎が入ってきます。

僕がやってるYouTubeチャンネルでは、オイル交換にまつわることもたくさん実験しているのでよかったらチャンネル登録おねがいします。

MHOチャンネル

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