
もうこの手のミニキャブもそこまで古いんだねっていう話にもなってきます。
原因不明の電装系トラブルで入庫してきました。

内容がすごいんです・・・。
お客さんからのオーダーはライトが変で、ウインカーが点かないから修理して欲しいというものです。
引き上げてきて、まずは状況を整理したら、もう出るわ出るわ・・・。

・車幅灯、点かない
・ライトはロービームのみ点く(ハイビーム点かない)
・ハザード点かない
・ウインカー点かない
・間欠ワイパー動かない。速度2〜3は動く
・ウォッシャーでない(フロント、リヤ共に)
・Rrワイパー動かない
・ホーンならない
・エアコン、ブロワファンの速度を3にすると何故かスイッチが切れる・・・ (他は動く)
いや、これは何から手をつけましょう?という感じですが、直感で、これらは全て関係している故障なんだろうなと。
そうは言っても、何かを始めないと永遠に治らないので、まずは電球の点検。単純に切れてるんじゃないだろうなと。もちろん電球は問題なし。
続いてホーンの点検。単体ではホーンはなったので、本体ではなくてやはり電気系統。
ライト周りで気になったのが、メーターコンソールからレバースイッチにかけて飲み物をこぼした形跡があります。
このへんが導通不良などを起こしている可能性が高いので、交換判定としました。
ブロワモーターの部分もレジスタを点検したりしましたが、やはり本体はそれぞれ問題なさそうです。


IGスイッチの接触がイマイチだったので、先にこちらを分解して点検してみました。接点を起こしたりしましたが、まあ症状にはあまりかわらず。
ここで配線図を取り出して睨めっこ。

配線図を見ていくと、ETACS-ECUなるものが存在します。ワイパーもヘッドライトもほぼこのECUを経由している。
おそらくこいつがクロなんだろうなと。単体で点検してもそれぞれ問題なし。不可思議な行動を誘発するのはECUの確率が高いです。
外堀を少しずつ埋めていって、お客さんに相談。トータル費用を年式も年式だから5万円以内くらいで直るのなら中古部品を使っても直したいと。
ということで、レバースイッチとETACS-ECUは中古を手配。

ECUはグローブボックスの奥にあるヒューズボックスです。


ダイハツでいうところのボディ統合ユニットと似たようなものだと思いますね。
中古部品が来て、これを交換したらどうなったか?
正常に動くようになりました。レバースイッチは飲み物をこぼした形跡があったものの、一応作動はしていたようです。
ただ、今後またライト系統のトラブルが発生する可能性もあったので、一緒に交換しました。

この車は結局追加でイグニッションスイッチも接点がダメだったので交換になり、シフトワイヤーも切れかかっていたので交換になりました。
ミニカもそうですけど、この年代の三菱の軽自動車ATのシフトワイヤーは交換してください。付け根が折れて、セルモーター回らなくなったり鍵が抜けなくなったりしますので。
電気の基本はやはりサーキットテスターですね。これを制するものは電気も制す。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。