日産フェアレディZが、まもなく新しくなります。

日産は2026年8月18日、2026年夏に発売予定としているフェアレディZのマイナーチェンジモデルについて、「まもなく発売」と公式SNSで予告しました。
いよいよ新しいZが登場します。
今回のマイナーチェンジでは、外観デザインが変更されるほか、空力性能も追求。
さらに、これまで9速ATのみだったフェアレディZ NISMOには、待望の6速MTが追加されます。
しかし、このニュースを見て思ったことがあります。
「このZ、最初からいろいろあったよな……」
そうです。
現行型フェアレディZ、RZ34は、デビューしてから現在まで、かなり話題の多いモデルでした。
欲しくても買えない。
注文したのに抽選。
NISMOを買ったらATしかなかった。
そして今度は、そのNISMOにMTが追加される。
果たして今回の新型Zは、これまでのような「いわくつき」の展開にならず、普通に買える車になるのでしょうか。
目次
RZ34はデビュー直後から大人気だった
現行型フェアレディZが初めて正式に姿を現したのは2022年。

※写真はスカイライン400Rの同型エンジン VR30DETT
歴代Zを思わせるデザインを採用しながら、中身には3.0L V6ツインターボエンジンを搭載。
最高出力は405PS。
FRレイアウトに6速MTと9速ATを用意しました。
昔のZを知っている人からすると、
「これぞフェアレディZ」
と思わせるようなパッケージでした。
しかも、完全に新しいデザインではなく、初代S30型など歴代Zの雰囲気を感じさせるデザイン。
新しいのに懐かしい。
この絶妙なところが、多くの人の心をつかんだのだと思います。
そして発売前から大きな注目を集め、注文が殺到。
2022年7月31日をもって一旦受注停止となりました。日産は当時、半導体をはじめとする部品供給やサプライチェーンの混乱などを理由として説明しています。
そして「抽選」という騒ぎまで起きた
RZ34を語るうえで外せないのが、発売直後の抽選騒動です。

注文して、内金まで支払った。
ところが、その後に販売店から「抽選」の案内が届く。
「え? 注文したのに抽選?」
という、何とも不思議な状況になりました。
実際には、購入権そのものを抽選するというより、初期ロットの生産枠・納車時期をめぐる抽選という説明がされました。
しかし、購入する側からすれば、
「注文したのに買えるか分からない」
という状況には変わりません。
フェアレディZの新型を楽しみにしていた人からすれば、かなり複雑な出来事だったと思います。
しかも、その後も納期の長期化によって受注停止が続きました。
「欲しいのに買えない車」
というイメージが、RZ34にはついてしまったように思います。
さらにNISMOはATしかなかった
そして2023年、フェアレディZ NISMOが登場します。

これも大きな話題になりました。
専用のエアロ。
専用サスペンション。
専用ブレーキ。
専用チューニング。
そしてエンジン出力も標準車から引き上げられました。
まさに「Zの頂点」といえるモデルです。
ところが、車好きの間で少し意外だったのがトランスミッションでした。
NISMOは9速ATのみ。
「NISMOなのにMTがないの?」
と思った人もいたはずです。
実際、標準のフェアレディZには6速MTが設定されていました。
それなのに、よりスポーツ性を高めたNISMOにはATしかない。
これはかなり特徴的な設定でした。
そして後から「NISMOにMT」
ところが2026年。

状況が変わります。
今回のマイナーチェンジで、フェアレディZ NISMOに6速MTが追加されることになりました。
しかも単純に標準車のMTをそのまま搭載するわけではありません。
NISMO用としてクラッチを強化し、シフトレバーもショートストローク化。
さらにトランスミッションケースの強度アップなども行われています。
つまり、
「NISMOにもMTを付けました」
だけではなく、NISMOの高出力に対応するための専用チューニングが施されています。
これはMT好きにはかなり魅力的です。
しかし、RZ34を早い段階で購入した人からすると、少し複雑な気持ちになるかもしれません。
「NISMOにMTが出るなんて聞いてないよ」
という人もいるでしょう。
実際、東京オートサロン2026でNISMOの6速MT仕様を見た現行オーナーの中には、「購入時にMTがあったなら選んでいたかもしれない」という声も紹介されています。
これはちょっと切ない。
せっかくNISMOを買ったのに、後から自分が欲しかった仕様が追加される。
車好きなら、この気持ちは分かるのではないでしょうか。
そして今度はマイナーチェンジ
そんなRZ34が、今度は大きく手を入れられます。
今回のモデルでは、標準車のデザインも変更されます。
歴代Zを意識したデザインをさらに強めながら、空力性能も追求。
NISMOについても足回りが見直され、ブレーキなどにも変更が加えられています。
つまり今回のマイナーチェンジは、単なる色や装備の変更ではありません。
Zそのものをもう一段進化させるための改良です。
そして何より大きいのが、
「NISMOにMT」
です。
じゃあ、これから買う人はどうする?
ここが一番気になります。
今からRZ34を買おうとしている人なら、少なくとも新型の詳細が出るまで待ったほうがいいでしょう。
理由は単純です。
もう新しいモデルが目の前まで来ているからです。
価格。
グレード構成。
納期。
NISMOのMT。
標準車のMTとAT。
これらを確認してから決めたほうがいい。
特にNISMOを検討している人は、今回の6速MT追加によって選択肢が大きく変わります。
「NISMOが欲しいけどATだから諦めていた」
という人にとっては、今回のモデルは待望の一台になるでしょう。
でも、ここで一つ心配になる
それが、
「ちゃんと買えるの?」
ということです。
RZ34はデビュー直後から注文が殺到し、受注停止。
その後も納期問題などが続きました。
2025年モデルでも、NISMOについては生産台数を限定して抽選販売が行われています。2025年モデルでは1000台を対象として抽選受付が行われました。
つまり、
「新型Zが出る」
というニュースを見て喜んでいるだけではいけません。
本当に欲しい人にとっては、
「注文できるのか」
「納期はどれくらいなのか」
「抽選になるのか」
という部分のほうが重要です。
今度こそ普通に買えるZになってほしい
フェアレディZは、普通の車とは少し違います。
誰もが大量に購入する車ではありません。
それでも、日産が作り続けてきた歴史あるスポーツカーです。
だからこそ、
「欲しいと思った人が、ちゃんと買える」
車であってほしいと思います。
RZ34はデビュー時から注目されすぎた。
注文が殺到した。
受注が止まった。
初期ロットをめぐって抽選騒動まで起きた。
NISMOが登場したらATのみだった。
そして数年後、NISMOにMTが追加された。
振り返ってみると、本当に話題の多いZです。
だから今回のマイナーチェンジでは、
「今度こそ落ち着いて買えるZになるのか?」
というところにも注目したいです。
今回のZは「完成形」になるのか
個人的には、ここが一番気になります。

RZ34はもともと非常に魅力のある車でした。
3.0L V6ツインターボ。
405PS。
FR。
6速MT。
そして歴代Zを感じさせるデザイン。
そこにNISMOが加わり、さらに今回、NISMOにもMTが追加される。
まるで時間をかけながら、少しずつ「理想のZ」に近づいているようにも見えます。
逆に言えば、
「最初から全部やってくれよ」
と思ってしまうところもあります。
NISMOにMTがあるなら、最初から欲しかった。
新しいデザインがカッコいいなら、最初から見たかった。
そんな現行オーナーの複雑な気持ちも分かります。
それでも、これからZを買う人にとっては朗報です。
今度のZは、これまでのRZ34の経験を踏まえて、さらに完成度を高めたモデルになります。
あとは、本当に欲しい人が普通に注文できるのか。
そして、価格はいくらになるのか。
日産は8月18日に「まもなく発売」と予告しています。
ここまで来たら、正式発表はもうすぐです。
デビューから何かと話題になってきたRZ34。
抽選、受注停止、NISMOのAT、そして後から追加されたMT。
いろいろあったフェアレディZですが、今回のマイナーチェンジで、ようやく「完成形」と呼べるZになるのでしょうか。
そして何より、
「欲しい人が、欲しい仕様を、ちゃんと買えるのか」
ここを一番注目して見ていきたいと思います。
ミニカーのようには買い替えできないので、悩むところですね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。