ラッシュアジャスターの困るところ

ある程度高性能なエンジンになってくるとラッシュアジャスターという部品を組み込んでいるものがあります。このラッシュアジャスターという部品は、バルブクリアランスを自動で0に調整してくれるものです。

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今までのエンジンは、バルブクリアランスはロッカーアームにネジが付いていて、そのネジをのばしたり縮めたりすることでバルブクリアランスを調整することができました。しかし、ラッシュアジャスターが登場してからは、バルブクリアランスは常に0に調整してくれるので、バルブクリアランス調整なんていう作業はほとんどなくなったんです。

一昔前のエンジンでは、走行距離を乗ってくると、メカニカルノイズが大きくなってくるもので、その都度ヘッドカバーを開いてバルブクリアランスを適正値に調整し直してあげていました。しかしエンジンによっては車上でバルブクリアランスを取るのが大変な車もたくさんあります。しかも温間時に調整するように指摘されているエンジンも有り、なかなか思うようにはいかなかったものです。

ただ、ラッシュアジャスターもいろいろと欠点があります。まずは部品代が高いということ。ラッシュアジャスターは、バルブの数だけ使われているということで、4気筒16バルブなら16個。しかも1つが3000円〜5000円ほどします。全て交換すると、それこそ部品代だけで5万円を超えてしまうなんて言うのはざらです。

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あとしばらくのっていない車は、オイルがオイルパンまで完全に下がってしまい、油圧が立ち上がるまでエンジンをかけた瞬間、ガラガラガラガラといった大きな音を発生することも多いです。

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整備中に経験したことのあるラッシュアジャスターのいやーな所は、カムシャフトの交換はヘッドガスケットの交換時です。通常カムシャフトに押し付けられているラッシュアジャスターですが、カムを外したりすると、伸びてくる。そしてまたカムを取り付けると若干のエアをかむんでしょうね。エアが抜けるまではエンジンがうまくアイドリングしないわけです。

あ、もしかしてタイミングベルト掛け違いしちゃったかな?なんていうほどエンジンが不調になります。ある程度油圧があがってくると正常にもどりますが、心臓に良くないんですよね。あれ。

やはり手動で調整ができるものが、いい部分もあるんですけどね。今は補機類のベルトも張りはオートテンショナーで調整していたり、ストレッチベルトを使っていたりしますから。整備士の手が入れられる部分は少なくなってきてしまいました。

昔、このワコーズのフォアオイルを入れたら低温時のラッシュアジャスターの音を抑えることが出来ました。添加剤でごまかすのも一手かもしれないですね。

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