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直噴エンジンはデリケート

time 2015/09/29

直噴エンジンはデリケート

直噴エンジンについて本日はお話を。

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先日1AZを載せ換えました。1AZが直噴だったなんて、あまり気にしたことがなかった。
直噴といえば、GDIしか触ったことがなかったけど
今回で本当に直噴に詳しくなったので直噴エンジンについて語りたいと思います。

まずは何故直噴エンジンか?

それは従来のガソリンエンジンよりも、空燃比を薄く出来るということです。
今まではインテークマニホールド内にインジェクターをつけて、それを
吸入空気と混ぜて14,7対1に近づけていた。それが理論空燃比。

だけど直噴エンジンは違う。

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今までインジェクターというと、インテークマニホールドにデリバリーパイプを介して
取り付けられていました。
デリバリーパイプを外すとインジェクターがそっくり外れるような格好ですね。

だけど1AZだけかもしれないけど、直噴エンジンは
シリンダーブロックに直接インジェクターが取り付けられています。

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インジェクターの先っぽはニードルバルブみたいな形。

明らかにマルチホールインジェクターとは違う。

直噴エンジンは、燃焼室内へ直接燃料を噴射するので
直噴エンジンと呼ばれています。

当然従来の燃圧だと全然足りないので、このボクシーの1AZにいたっては
カムシャフトで動かす機械的に二つ目の燃料ポンプを備えています

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吸入をソレノイドバルブで吸い上げて、吐出はカムがポンプをじかにポンピング。
それによりデリバリーパイプをより高圧にしています。

そうとう圧を高めないと、燃焼室で霧状にならないんでしょうね。
霧状にならないと、燃えないので煙を吐く。

かつての直噴エンジンの故障はここにあると思います。

直噴はかなりきめ細かい制御で、少ないガソリンを効率よく使えるんだけど、
調子を崩すと直すのが大変なシステムかもしれません。

大体が燃料温度が低くて、カーボンが付着してしまう。
それがインジェクターを固着させたりすればもう駄目。

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センサーで燃圧をモニターしています。

直噴エンジンの肝はまず高圧であるということ。
各部がへたってきて漏れなどで圧が逃げると必ず不調に陥ります。

そして未燃焼が起こってカーボンが堆積しやすい。
これはECUの書き換えや清掃などで対処はある程度可能だけど、
たまには全開にしてカーボンを焼ききった方がいい。

特にミニバンなどに詰まれてATであるということは
あまり高回転まで回されていないので、燃焼室の温度が低いままで
カーボンが蓄積されやすいので、回転をあげる運転を心がけると
エンジンの調子を上手く維持できるかもしれない。

最後にオイル管理。インジェクターが不調になったりすると
ダイレクトにシリンダーへガソリンが垂れていくので、オイルがガソリンで希釈されやすい。
つまり潤滑性能がおちてしまいがちなので、こまめにオイルを換えることが
エンジン保護につながってくると思います。

それにしても直噴エンジンは大変だしデリケートだ。

直噴エンジンはやはり電子スロットルできめ細かい制御をした方がいいなと思います。

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現役2級整備士・検査員で、現場でひたすらもがいて仕事しています。

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