実はフラッシングオイルは意味なし?これを見ればの効果に疑問!フラッシングが必要な場合は?

ある程度の予測はしていましたが、まさかの結果になりました。

実は昨日、マイカーに即効性フラッシング剤を使って、エンジン内部を奇麗にしてみたんです。どのくらいフラッシングオイルで効果がでるのかなと疑問に思っていたところなので、試してみました。

テスト方法は、走行距離6万キロ近いエンジンにて、3000km走行したオイルをベース。フラッシング剤を入れる前に少量抜き取り、瓶に採取。

その後、フラッシング剤を入れて入念にアイドリングをして、エンジン内部にいきわたらせ、排出したオイルを瓶に採取。

それぞれの汚れがどの程度違うのかを見てみたんです。

その結果がこちら。

さあ、フラッシング前と後、どちらか目視でわかりますか?

実際に検証してみた僕自身、わかりませんでした。

詳しくレポートしてみます。

走行距離6万キロ近い3000km走ったオイルに即効性フラッシング剤を入れた

検証に使ったのはトヨタの1NZ。走行距離が6万キロ近い個体です。前回オイル交換をしてから3300km近く走りました。

この車両は、1日の走行距離が結構長くて、いわゆるシビアコンディションまでには該当しないかな?という車です。

オイルも3300kmくらいでへたるわけもなく、まだまだ使える状態だと思います。

中古で買った車ですが、買った当初は1万キロ台で車庫保管されていた極上車でした。そこから5万キロ近く使っています。

オイル交換は3000kmを過ぎたころに行っています。毎回オイルフィルターも同時交換。ヘッドカバーこそ開けていませんが、エンジン内部は奇麗だろうと確信が持てる個体です。

この1NZにフラッシング剤を入れてどの程度汚れが落ちるのかを試してみました。

フラッシング前にオイルを採取

レベルゲージに付着しているオイルは若干茶色っぽいくらいです。

整備工場に持ち込んでも交換するかどうかは頭を悩ませてしまうだろう汚れ。

フラッシング剤を入れる前にオイルを上抜きで少し採取します。

こちらが採取したオイルです。オイルに艶こそ残っていますが、瓶に入れると黒く見えます。オイルがちゃんと仕事をしている証拠ですね。

フラッシング前のオイルを抜き取ったので、この時点でフラッシング剤をいれることにしました。

フラッシング剤はTAKUMI製を使用

今回は即効性のフラッシング剤でどの程度汚れが落ちるのか?を検証します。

使うフラッシング剤はTAKUMIのSEC。

全開マイカーにも入れたことがあります。リピート買いです。どこぞのわけわからないフラッシング剤とは違い、信頼ができる製品です。

TAKUMIのSECを入れた後、10分程度アイドリングさせるように指示があります。

10分では短いかなと思って15分くらいアイドリングさせていました。

さあ、どの程度汚れたオイルが出てくるのかな?

即効性フラッシング剤を入れてみての結果は?

結果がこちらです。右側の5W-30と書いてあるものは、フラッシング前に抜いたオイル。

TAKUMIのSECを入れた後に抜いたオイルは左側の瓶です。

かき回してみました。

どうでしょうか?

違い、わかりますか?

現物の瓶を振っていると、右側のオイルはまだ粘度が残っているのがわかります。振ってもネバネバしてるんです。

フラッシング剤を入れた後のオイルはやはりシャバシャバしています。

しかし、どちらの方が汚れているのかというと、目視したぐらいでは全くわかりません。おそらく光の透過センサなんかで検査してみると違いが分かるのかもしれません。

ですが、劇的に汚れが落ちてるのか?というと、見ての通りそうではないのが分かります。

どうしてフラッシングをしても汚れが落ちなかったのか?

こんな記事を書くとTAKUMIのSECが駄目なのでは?という感想を持ってしまう人がいるかもしれません。

そうではなく、おそらくどんな即効性フラッシング剤を入れたとしても同じ結果になったと思います。今度オイル交換をするときも、違う即効性フラッシング剤を入れてみようかと考えています

ではどうして、即効性フラッシング剤を入れた後でもオイルの汚れに変化が見られなかったのか?

これは簡単です。エンジン内部がもともと奇麗だったから。これにつきます。

本当はヘッドカバーも開けて検証したほうが良かったんでしょうけど。おそらくこの1NZの内部にはスラッジというものは堆積していないはず。

それもそのはず僕が毎回3000km毎にオイルを交換しているからです。通常よりも早いスパンでオイル交換をしているエンジンって、スラッジなんかたまらないんです。

落とすべき汚れがそこになかった。だからフラッシングをしても効果がなかった。

これが今回の結果なんだと思っています。また次回、違う溶剤で試してみる予定です。おそらく結果は同じでしょうけど。

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