トヨタ クラウン
型式 GRS182
ウォーターポンプ交換

ゼロクラウンのウォーターポンプ交換です。エンジンは3GR。

まずはいろんなパネルを外しましょう。エンジンのカバーと、フロントのガーニッシュ。あとエアダクト
さらにはアンダーカバー

作業性をあげるのです

アンダーカバーも外します。
とりあえずクーラントをラジエターのドレンから抜きます。その間にファンベルトを外します

ベルトがかかっている状態で、ウォーターポンプの12mmのネジを緩めておきます。

オートテンショナーを緩みの方向へ移動させながら、ファンベルトを外す

ウォーターポンプのプーリーも外しちゃいましょう

これで下の作業は終わり。

ガーニッシュとエアダクトを外す

邪魔だからラジエターのアッパーホースとロアホースを外します。ロアホースはエンジンのつけ根側を外せばOK。
アッパーホースは完全に外す

ポンプの上にはいろんなものがくっついています。

カバーを外して、コントロールユニットを外します。10mm3本

これで左側のクリアランスは確保

続いて右側のプラスチックカバーを外します

邪魔だからファンベルトのアイドラープーリーを外す。14mm

それでこのような状態。続いて、ホースが折り重なっているウォーターパイプをウォーターポンプから切り離します

ホース類を外して、ウォーターポンプに3本で止められています。
あとは2本でエンジンに固定されているので、計5本の10mmを外す

外れてきました

これでウォーターポンプは目の前だ!と、思いきや

現在はこの状態

ウォーターポンプはど真ん中のYの字のような部分になるんですが、赤マルをした部分の12mmのボルトが外せない。
かなり薄いメガネレンチがあればいけると思うんですが、僕の手持ちの工具ではダメだった。
しょうがないので正規の方法を調べてみたら、なんとファンベルトオートテンショナーを外せと書いてある。
オートテンショナーはエアコンコンプレッサーの奥で5本の14mmで固定されているらしい。
と、いうことはここでエアコンコンプレッサーを外しにかかります

これがコンプレッサーです。エンジンの真横から12mmで4本で止められています。
が、しかし右上の一本だけナットなんです。あとは3本ボルト。
つまり、ナットの部分のスタッドボルトを抜かないとコンプレッサーは外せないというオチ。
手持ちの工具ではスタッドを外すものがなかったので、しょうがないからコンプレッサーをギリギリ右端に寄せたじょうたいで、
その隙間からテンショナーのネジを緩めることにしました。いやはや

コンプレッサーを右に寄せた状態で、オートテンショナーの5本をゆるめます。
オートテンショナーは外す必要はありません。ボルトを1cmくらいずつ緩めて、右側へオフセットできれば
ウォーターポンプのネジを緩めるクリアランスが保てます

この位置から

この位置までずらせた。これでようやく工具が入る

たかが1本。されど1本。

やっと外れたウォーターポンプ

ガスケットも強力なものです

きれいに掃除して新品を組み付けます。13400円

新品。Oリングが2本ついてきます

合体

ポンプを組み付けたら、オートテンショナーとエアコンコンプレッサーを元に戻す

Oリングを2つ交換

ウォーターパイプを取り付けます

あとは元にもどしていく

ベルトをかけて、クーラントを入れてエア抜きすれば終わり

ゼロクラウン GRS182のウォーターポンプ交換でした
作業指数は2、1時間だそうです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
ただでさえ整備性の悪そうなクルマに、エンジンカバー・・。このエンジンカバーって必要なんでしょうか? オーバーヒートの時などさらに悪化させるようなものではないでしょうか?
この当時って、エンジンルームがごちゃごちゃに見せないために車に装着されていたみたいですよね。ただ、35GT-Rはそういった無骨さがいいということで、大げさなエンジンカバーはあえてつけなかったと書いてありました