前から試してみたいと思っていたことをやってみました。
今回試してみたのは、いろんな高級なオイルフィルターを分解するという試みです。今まで純正オイルフィルターを分解したり、純正と社外、格安のフィルターを分解してみた事もあります。
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今回分解するのは4つ。左がPIAAのツインパワー。左から2番目はボッシュ製。左から三番目はトヨタの純正推奨社外品であるドライブジョイ。一番右側はネットで250円程度で買った格安品です。
それぞれ中身がどうなっているか?
ちなみに全てトヨタ1NZに適合するオイルフィルターです。
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こちらがケースを分解した図になります。
特徴的なのがPIAAのツインパワーですね。こちらのフィルターは2層構造になっているのが特徴です。
唯一若干構造が違うなぁと思ったのが右から2番目のドライブジョイ。
目次
高級オイルフィルターの中身はどうなっているのか?
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今回一番分解してみたかったのがこちらのPIAAのもの。ツインパワーですね。
2層になっていて上下でろ紙の細かさが違っているのがわかります。
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骨組みも2つのフィルターを組み合わせているようで、ろ紙だけを分解するのが非常に困難でした。
このフィルターはかなりコストがかかっているのがよくわかります。
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ボッシュの製品はどうか?このボッシュのフィルターは高級という位置づけのものではなく、ボッシュのスタンダードなフィルター。
国産と違ってどうなっているのか興味があったので使ってみたんです。
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このフィルターの特徴は折り目が非常に細かい。表面積が一番大きいと思います。
恐らく、ろ紙自体の厚みは薄いのかもしれませんが、相当数織り込んでいるのが特徴です。
続いて純正推奨のドライブジョイ。
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ドライブジョイはトヨタの純正推奨部品です。日産でいうとピットワーク。ホンダでいうとHAMP。トヨタはドライブジョイです。
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ドライブジョイのフィルターは上下に格子が付いていなかった。
中身だけ交換できるフィルターをDIYで換えたことがある人ならわかると思いますが、それそのものって感じでした。
最後にネットで格安のオイルフィルター。
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1NZに適合しているネットで購入ができる安いフィルターです。僕はこれを愛用して20個ほどまとめ買いしています。
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構造はしっかりしているし、パッキンからオイルが漏れるという事ももちろんありません。
金額にしてはちゃんと使える品物です。
ろ紙の厚さをそれぞれ比較
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ここからさらに分解して、ろ紙を検証します。
PIAAのツインパワー。
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2層構造になっています。ろ紙の厚みも若干違うようです。
続いてボッシュ。
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ボッシュのフィルターろ紙は思った通りというか、厚みが少し薄いです。
おそらく広げるとかなり長くなっている。これを細かく織り込んで、表面積を稼いでいるようです。
ドライブジョイはどうか?
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以前日産のピットワークのオイルフィルターを分解したことがありますが、ピットワークとほぼ同等の厚みがろ紙にあります。
価格の割にろ紙がしっかりしているのが分かります。
最後価格の安い格安品。
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他の製品と比べると、ろ紙が薄いのが特徴です。
ボッシュのよりも薄い。ボッシュは縦に長くて折り曲げてある感覚が非常に細かいですが、こちらはそうでもありません。
コストダウンを成功させている秘密がこの辺りにあります。
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格安のものとボッシュを比較してみました。ろ紙の厚みは似ていますよね。
ボッシュの方がろ紙が細かく長い。そして大きいです。
高級オイルフィルターを使う時はどんな時?
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それではPIAAのツインパワーに代表される高級オイルフィルターを使う時ってどんな時がいいのか?
もちろんコストを度外視して毎回使うのが一番最高です。
でもここぞという時につかうとすれば、明らかにエンジンに負荷を与える運転をするとき(サーキットランや峠道をロングドライブする時など)。
そしてエンジンを分解してOHするようなとき。
できれば新車で1回目のオイルフィルターを交換した後など、まだ鉄粉が出そうな時。
エンジンの慣らしが終わる前などに使うのがベストかなと。
僕が格安のおオイルフィルターをまとめ買いして使っている理由は、単純にコストを下げる為。ただしオイルとオイルフィルターは毎回同時交換をしています。単純にオイルフィルターの交換スパンを考えると2倍かかる。
そこのコストを下げるために格安品を使っています。
理由は、オイル交換の時って、オイルフィルターの中に古いオイルが残ってしまいますよね?これを最大限除去するためにそうしています。
200mlくらいはフィルターの中に入ってることがあるので。
オイルフィルターも用途によって、使い分けるのがいいかなと。
YouTubeで動画にしてあるので、こちらもぜひご覧ください。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。