エンジンオイル漏れ修理をしたけど治らない・・・整備士の言い分とお客様の食い違いを紹介

エンジンは長く使ってくると、各部からオイル漏れが発生してきます。初期の段階はにじみと表現されて、目に見えて液体状のオイルが滴ってる状態を漏れといいます。

車検の検査ではエンジンの状態を点検する項目があり、著しいオイル漏れを起こしているエンジンは車検に通りません。

車検でオイル漏れ箇所が見つかり、修理をしてもらった・・。しばらくたったら駐車場のコンクリートにオイルの漏れた跡が見つかった・・。

こんな経験をした人もいるかもしれません。今回はオイル漏れ修理の順番と、整備士とお客さんの食い違い事例を紹介します。

オイル漏れ修理でヘッドカバーパッキンを交換した・・

エンジンオイルが一番漏れてくる代表的な箇所というと、ヘッドカバーのパッキンです。

エンジンの上蓋で、シリンダーヘッドとの部分にゴム製のパッキンを使ってオイルが外部へ漏れないようにシーリングされています。

ヘッドカバーのパッキンは新車当時は弾力性もあり、きちんとオイル漏れを防ぎます。しかし経年劣化をするとゴムが固くなってきてオイルが漏れ出してきてしまう。

これを修理するにはヘッドカバーのゴムパッキンを交換するわけです。ゴムパッキンは直4くらいのエンジンなら3000円くらいで部品は購入できます。

古くなったヘッドカバーパッキンを交換したことがある人ならわかると思いますが、ゴムが固くなってパキパキとパッキンが割れていくんです。それほど熱や時間で劣化してしまうということ。

ヘッドカバーからのオイル漏れは、まずはパッキンを交換するところからスタートします。

ヘッドカバーパッキンを交換したけどオイルがまだ漏れてくる理由

車検の時にヘッドカバーのパッキンを交換してもらったけど、まだ漏れてくる・・。これってクレームじゃないのかな?

こんな経験をした人もいるかもしれません。パッキンを交換したのにどうしてオイル漏れが止まらないか?何故、整備士はパッキンを交換したのか。

まず、オイル漏れの基本としてはパッキンの交換からスタートします。お金を支払ってもらうお客さんのことを考えれば安く修理できた方がいいに決まっています。

ヘッドカバーからオイルが漏れていれば、ほとんどの整備士がパッキン交換をお勧めしてきます。

しかし、パッキンを交換してもオイル漏れが治らない・・。これは何が原因か?

今ではヘッドカバーに樹脂を使ってる車が増えてきました。

同型のエンジンであっても、金属製のヘッドカバーを使っていたり、樹脂製だったり。

経験上、樹脂製のヘッドカバーは熱で歪む確率が高いということ。

歪んだヘッドカバーに新品のパッキンをつけかえたところで、オイルが外部へ漏れ出さないように完璧にシーリングできるかというと疑問です。

樹脂製のヘッドカバーがついてる車はパッキン交換だけではもしかしたら完治しないかもしれません。

それでも固くなったパッキンを新品に交換することで、ある程度は改善が見込めます。整備士が最初からヘッドカバーASSYを交換推奨しないのは、修理代を高額にしないようにという思いやりからです。

付け加えておくと、ヘッドカバーパッキンを交換するのに相当な工賃を要する車は、再整備の可能性を考えると最初からヘッドカバーごとの交換を相談してくるかもしれません。

オイルシールを交換したけどオイル漏れが止まらない

エンジンオイルが漏れやすい箇所として、ヘッドカバーの他にどこか?

これはカムシャフトやクランクシャフトのオイルシールです。

シリンダーヘッドやブロックからシャフトがエンジン内部より突き出ています。そのままの状態だとオイルが駄々洩れになるので、エンジンとシャフトの部分にオイルシールというゴム部品を使って、オイルが外部へ漏れないようにしています。

このオイルシールもゴム製品。経年劣化で硬くなるので交換しないといけません。

オイルシールを交換しても、オイル漏れがとまらないという場合。これは単純にオイルシールの打ち込み部のあたりが良くないということ。

もう一つはプーリーやスプロケット側がすり減っているということ。

プーリーやスプロケットが減っていたら交換しないと、オイルシールだけではオイル漏れを完全に止められません。

オイルシールってゴムの部品です。これが固くなると、鉄のシャフトを少しずつ削っていくんです。実際に僕も遭遇しましたが、オイルシールを外したらカムシャフトに筋が入っていた。

同じ場所にオイルシールを打ち込むと間違いなくオイルが漏れてくるので、少し位置をずらしてオイルシールを打ち込みました。それでも止まらないとカムシャフトを換えないと駄目だということですね。

オイルシールを換えてもオイル漏れが止まらない場合、シャフトなどの交換が必要になるケースがあります。ただ、外部から外せるシャフトやスプロケットならまだしも、エンジンを分解しないと外せないシャフトに関しては、工賃が相当なものになります。

順番としてはオイルシールを交換してからということになるのです。

整備士はお客さんを思って提案をしてくる

腕が良くてお客さん思いの整備士であれば、どんな修理方法が一番お客さんのためになるか考えています。

もし最初からヘッドカバーやシャフトが駄目ならば、二度手間にならないように提案をしてくるでしょう。

簡単に脱着できる場所で、万が一オイル漏れが止まらない場合は工賃をサービスして次はヘッドカバーを交換しましょう。

このように経過を観察しながら修理するのが理想です。一発でオイル漏れを止められればそれに越したことはありません。

しかし、一発で修理を完了させるにはそれ相応の費用もかかってきます。それらを総合的に考えて、整備士がメニューを組んで提案してきます。

ちゃんとコミュニケーションをとっていなければ、お客さんとの間に食い違いが生まれてきます。双方が納得した上で修理に入らないと、後々のトラブルに発展しますから注意が必要です。

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