スバル サンバーのクランクプーリー脱落リコールについて

9月7日に国土交通省から発表になったリコール。

リコールの届出について(スバル サンバー)(2017年9月7日)

僕も何度か修理した事があります。が、なぜ今更リコール?

スバルサンバーで、エンジンが止まってしまったという故障で何度か遭遇しました。

出張して、バッテリーが上がっていると最初にベルトを確認します。

写真のようにベルトが外れている、もしくはなくなっているとなるとクランクプーリーが脱落しているわけです。

これはNAでもスーパーチャージャーでもどちらでもよく壊れました。

クランクシャフトプーリーには真ん中にトーショナルダンパというゴムが取り付けられているんです。サンバーに限らず他の車種でも取り付いています。

これの役割はねじれ防止です。トーショナルダンパがクッションになる事によって、回転時や停止時のギクシャク感を吸収するわけです。

このゴムがちぎれてプーリーが飛んで行ってしまった。他のメーカーでも遭遇した事が多かったけれどサンバーは群を抜いて多かった。

クランクシャフトプーリーは保証期間内であったらスバルで修理してくれました。が、しかし保証期間が過ぎてしまうと実費でお客さんに部品代を請求しなければなりません。

実際に何人かのお客さんには請求をかけさせていただいてます。

疑問なのはこれだけすっ飛んで行ったクランクプーリーに、なぜ今更リコールを出すのか?サービスキャンペーンやら保証延長などで対応するべきじゃなかったのかな?

ちなみにディーラーに聞いたら、クランクシャフトプーリーを交換した経歴がある車においてはその整備明細書を見せれば返金に応じるとは言ってましたけど。

スバルに限らずですが、今までユーザー側っていうのは泣き寝入りをするしかなかった所があります。ですが、今はみなさんSNSで繋がっていますからね。

こういった後手後手に回ってしまったリコールっていうのは、メーカーの信用にかかわってきますから。

ある程度報告が上がってきた故障については速やかにリコールなどの処置を出さないとダメですよ。

正式にリコールになったという事は、対策品に交換されている車も全てやり直しっていう事になりますからね。

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コメント

  1. サンバーTT2 より:

    本当にそうですよね!
    何故、今更!?
    走行不能になるような重大なトラブルになる今回の様なケース、もっと早くに対策出来たはず!!
    相当な台数の修理があったはず!
    クランクプーリーも、修理の為に相当数の部品が出たと思いますが…。
    何故、今?
    一度失った信頼は、なかなか取り戻せません!
    スバルは、自分的にはとても好きなメーカーなので、「しっかりしてや!頼みますよ!」と言いたくなりますね!
    ※ところでMHOさん、以前ブログに上がってました「サンバーのセルモーターのオーバーランニングクラッチ」も結構修理しましたか?

  2. MHO より:

    最終型のEBD-TT2はリコール対象ではないみたいですね。セルモーターのオーバーランニングクラッチこそリコールにしてほしい。修理すると部品代を込みで7〜8万程度かかってきます。あれはお客さんに申し訳なくて仕方がありません。僕は4回くらい修理したことがあります。高額なので車を買い換えてしまうケースも多いです。

  3. サンバーTT2 より:

    自分が今乗ってる最終型のサンバーは、リコールから外れてるみたいですね。
    今回リコールになった、サンバーに乗ってる方の中には、クランクプーリーのトラブルに見舞われて、痛い思いをされた方が沢山いるのでしょうね…。
    メーカーも、何でもかんでもリコールと言う訳にはいかないと思いますが、ユーザー目線での対応をお願いしたいと、心から願います。
    あと、質問にお答頂いたオーバーランニングクラッチですが、今後リコールになる可能性があるかもしれませんね!?
    これだけの修理代がかかるとなると…。
    ぞっとしますねぇ…。
    自分の車がトラブルに見舞われない様に、祈るのみ、ですかねぇ!?

  4. はっとり より:

    サンバーをリコール(4100)の通知(2018/12)が届きましたので予約(12/21)
    して整備に出しましたが、作業内容 異音確認&クランクプーリー確認点検でおわりました。  作業時間 40分程度
    しかしながら 今月エンジン停止後エンジン下部より出火しまして携帯消火器では消せなく近所の店の人が消火器で消化に試みましたが、消火剤の不足により全焼してしまいました。 スバルディアス(H18年式) デーラーでも交換は、しておりません あくまでも安全確認?とか?? なんなったのでしょうか??? これはひどいのではないかと

  5. MHO より:

    このサービスキャンペーンはとても???なところが多いです。リコールの4100はクランクプーリーの交換ですが、合わせてサービスキャンペーンのSC-83やSC-84作業。こちらはエンジンから異音が出ているかどうかを診断して、もし異音が出ていたらチラシを見せてこういった車両火災になるケースがあるため、早めに直してくださいね。という注意喚起をするだけなんです。
    もし異音が出ていたら修理するのは結局お客さんの実費になります。メーカー側から言わせると、使い方でエンジンの寿命にはかなりの差が出てくる。異音が出ているエンジンに対して、リコールで修理に踏み切るといった、不備自体は製造過程ではなかったということですよね。
    納得しにくいですが、これは他のエンジンでも十分に起こり得る現象なので、過失をメーカーに取らせるのは大変に困難です。