スペアタイヤがない車のパンク修理剤を実際に使ってみて、問題点などを検証してみた

今の新車、8割くらいはスペアタイヤを積んでいません。

スペアタイヤがなくなったのは、廃車にするまで一度も出番がなく、結局捨てられるだけのものが多数あったということが理由として挙げられます。

しかし、スペアタイヤがない場合、タイヤをバーストしてしまえばその時点で走行不能になり、レッカー要請を必要とします。

軽微なパンクならパンク修理キットを使うことで、パンクを止められる。

では質問です。パンク修理剤を実際に使った事ありますか?僕は実はありません。使い方は何となく理解しているものの使ったことがないので、今回実際にパンク修理剤を使ってみました。

一度使ってみると、結構問題点も出てきたので、それらを合わせて検証します。

純正パンク修理キットが使える場合とは?

タイヤのパンク修理で基本なのは、パンク修理ができるところとできないところが存在するということです。

修理できるのはタイヤのトレッド面です。親指でさわってるところ。人差し指で触ってるサイドウォールが切れた場合は修理ができません。

そもそも路面に接している部分はトレッド面なので、タイヤを縁石にこすり付けてパンクしたという時以外は、一応修理可能です。

そして次はパンクの大きさ。釘やネジを拾ったくらいならパンク修理はかのうです。しかし数センチにわたる切り傷などには修理は出来ません。

修理をしても穴をふさぎきれないのが理由です。

車に備え付けられているパンク修理キット

車に入ってるパンク修理キットは2つ。溶剤とコンプレッサーです。

このパンク修理キットはダイハツのタントの廃車になったものからもってきたものです。車種によっては内容が若干ちがいますが、空気を入れるものと修理するものに分かれています。

実際にパンク修理をやってみました。

つるつるの廃タイヤに釘を打ち込みます。そしてそれを抜く。

これで疑似的にパンクを作り出して、修理できるかやってみました。

修理方法は簡単です。タイヤのチューブレスバルブから、パンク修理キットに同梱されている虫回しを使って虫を外す。

そしてチューブレスバルブからダイレクトに溶剤を流し込みます。

説明書によると全量タイヤに流し込むと書いてあります。

タイヤサイズが小さい軽トラック用なので、8割くらいを流し込んでみました。

そして付属のコンプレッサーでエアーを入れます。

既定の空気圧をいれてしばらく放置。

すると穴が開いていたところから溶剤が出始めてきました。

最初の頃はエア漏れは止まっていませんでしたが、5分程度放置していたら水をかけても空気が出てこなくなった。

溶剤が固まってパンクを修理したという事になります。

パンク修理剤はアリなのかナシなのか?

今回の検証で、釘を打ち付けてパンクさせた傷についてはちゃんと止めることができました。

実際に作業をしてみての感想ですが、

・本番でうまくいくかどうかは微妙

・作業自体は難しくはない

・パンク修理キットはお勧めではない

僕が実際に作業をしてみて感じたのは3つ。ネガティブな意見もあります。

まず、パンクしているという事は何かが刺さっている可能性があります。その刺さっているものを抜かないで、パンク修理剤を流し込んで果たしてちゃんとエアー漏れをとめられるのか?

しかも車からタイヤを外さないで車上でやらねばなりません。

エアーバルブの虫を外したらタイヤがぺしゃんこになるので、その時点で大多数の人は相当驚くと思います。ちゃんとシミュレーションをしないと失敗する可能性がある。

個人的に考えたのが、パンク修理剤なんかつかわなくていいということ。

同梱されているエアコンプレッサーでタイヤの空気だけを補充しながら走ればそれで問題はない。

何故ならば、後のリカバリーが簡単になるから。

パンク修理剤を使うと内部が溶剤まみれになるので、その後の掃除などが非常に大変。だったらとりあえず減った空気だけを補充してガソリンスタンドなどで修理だけしてもらえばいいんじゃないかなって。

コンプレッサーはかなり性能がいいです。音がスムーズ。

ただ、こちらも使い方を理解しておかないと駄目です。

お勧めなのはタイヤ交換をした時など、自分で同梱されているコンプレッサーを使ってタイヤの空気を入れる練習をしておくこと。

あとは有事が起きたときに、空気だけ入れて走って帰ってくるのが一番ベストだと思います。

もちろんバーストしたタイヤには空気を入れる事すらできないので、その時点でレッカーになります。

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