折れそうな大型トラックのタイヤのネジ

よくガソリンを入れに良く近所のスタンドより
修理依頼。
キャンター。タイヤを新品に交換していたら
クリップボルトがなにか変な感じだから見てくださいと。

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クリップボルト

右側のタイヤは正ネジ

左側のタイヤは逆ネジで取り付いています。

フロントの左部分の一本は異様に長く飛び出ていた。

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クリップボルトが正常な部分。
このようにハブの裏から圧入されています。
スプライン溝がきってあり、回り止めとなっています。

異常を感じたクリップボルトは

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裏がこんな状態。

明らかに規定トルク異常のオーバートルクで締め付けられ、
ボルト自体がどんどん外側へと飛び出してきた。
当然、折れる寸前です

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新品に交換した図

一応全てのクリップボルトを確認してくださいと言われたので、
タイヤを6輪ばらそうとインパクトを使ったが、

普段は緩むはずのインパクトレンチでは緩まなかった。

わが社の最大インパクトレンチを持ってしてようやく緩む有様。

このキャンターにはかなりのオーバートルクで締め付けられていた。

他のクリップボルトに関しては何とか続行が出来る状態でしたが、

リヤのホイールナットは交換しました。締めすぎでねじ山が壊れかけていた。

いやはや。この車両は1年前にボクは同じフロントの左をクリップボルト交換してあげた車両。
トルクレンチできちっと締めてくれといっておいたのにどうやらまだ守ってくれていない様子。

残念。

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コメント

  1. 整備士 より:

    こんにちは

    いつも情報提供ありがとうございます。

    今回の記事とは、ずれるのですが、AT車のATF交換のタイミングに関してですが、例えば12~13万キロ無交換の車に対しては交換を勧めたりされていらっしゃいますか?
    この走行距離になると交換することでかえって変速に違和感、最悪は壊れる可能性も出てくると思います。

    最近の車では通常使用では無交換OKの車もありますが、どのようにアドバイスされていますか?
    参考に聞かせて頂けると嬉しいです。

  2. MHO より:

    多走行の車にはATFの交換は勧めていません。
    基本的にCVTやATのフルードは、メーカーの基準を説明した上でユーザーに選んでもらっています。
    交換しないよりは交換したほうがいいのは間違いないと思いますからね。それでも8割くらいは無交換でいいやと言われますね。

  3. 整備士 より:

    おはようございます

    なるほど、そうなんですね!

    ありがとうございます。

  4. 伊織 より:

    最近、ダンパー交換をお店に頼んだら、ホイールナットをインパクトで締めてあったようで、タイヤローテーションの為にクロスレンチで外そうにもなかなか回らなくて難儀しました。それにナットも少し傷が入っていてショックでした。

  5. MHO より:

    トルク管理はきちんとして欲しいですよね・・。

  6. MHO より:

    いえいえ