タイヤ交換の時期、クリップボルトの破損に要注意です

これから本格的なタイヤ交換シーズンに突入します。タイヤ交換シーズンとなると一番多い修理依頼がクリップボルトの破損。

ひどい時など1日に6台以上一人で交換したことがあります。

クリップボルトというのは通常ハブボルトと呼ばれるネジで、タイヤのホイールナットと結合するネジ側の部分です。

普通にタイヤ交換をしているのに、なんでこんなものが壊れてしまうのか?

クリップボルトが破損する原因はいくつかあります。

  • ホイールナットの締めすぎ
  • ホイールナットの締め付け不足
  • 異物噛み込みによる締め付け
  • 錆び
  • ホイールとナットが合っていない

考えられるだけで5つくらいあります。

まずはいうまでもなくネジの締めすぎから。ホイールナットは締めすぎると当然ネジ山が伸びてしまいます。頻繁に締めすぎを繰り返すと、ネジ山が伸びて、ナットとボルトの回りが渋くなる。そのまま使っていると破損につながる。

逆に締め付け不足だとどうなるか?これは走行なかに緩むことが考えられます。すると、ホイールとハブに隙間が生まれてネジにかなりの荷重・負担がかかり破損。

異物噛み込みはわかりやすいですよね。ネジを締める際にゴミなどを噛み込んでいると、緩める時にネジ山が壊れて来ることがあります。

サビも異物噛み込みと似たような状況になります。基本的には貫通タイプのネジを使っているとむき出しになっているネジ山部分が錆びる。錆びてネジ山が肥大しているところを緩めようとすると、錆び粉ごと緩めて異物を噛み込んだ状態になりますそして最後にホイールとナットが合っていない。もしくはホイールが合っていない。これはホイールナットが緩みやすくなったり、ホイールとハブが合ってなくてハブと密着しなくなる。隙間ができて、ネジが緩んだ状態になってしまう。

それではホイールナットを守るためにはどうすればいいか?

第一に兎にも角にもトルクレンチを使って締め付けるということ。

毎日ホイールナットを脱着している人間であれば、トルクレンチがなくても締め付けのトルクは似たような力で締め付けると思います。が、年に2回しかホイールナットを外さない人はトルクレンチを使いましょう。

そして、ホイールナットを脱着する時、特に締め付ける前にネジ山をパーツクリーナーで掃除する。

異物噛み込みを防ぎます。変な潤滑剤を塗るのもよくない。規定トルクで締めてもそれ以上の力が加わってしまいます。

あとはきちんとしたホイールとナットを使うこと。

これらを守れば大丈夫。もしホイールナットが渋いなぁと感じたら、ナットだけを新品にするというのも一つの手です。

どちらかというと、クリップボルトよりもホイールナットの方が材質が柔らかいので、ネジ山がゆがんでくるのはナットの方が先ですから。

ナットを新品にするだけでも驚くほどネジの回りはスムーズになります。

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