エンジンを回すことと燃料添加剤を入れることの重要性!カーボン堆積するとエンジン不調へ

ここの所、エンジン不調の車を見かけることが多くなってきました。

一言でエンジン不調と言っても、原因は様々です。例えば点火系統がリークしていたり、燃料系統だったり・・・。

しかし、最近見かけるのはどちらかというとエコや低燃費を売りにしていた車です。この手の車がエンジン不調に陥ることが増えてきて、その原因は共通しているところがあります。

改めて、近年のエコや低燃費を売りにしたエンジンに対しての注意喚起をしてみたいと思います。

エンジンを回すことが悪とされているエコの考え

エコや低燃費が重要視されてから、もう10年以上は経過しています。

ちょっと前までは各自動車メーカーが、1リットル当たりの低燃費の数値を売りにしていました。リッター当たり30kmを達成!ならば当社はリッター当たり31km!

こんな風にカタログ燃費が優れていることが、消費者の心もつかみやすかったのだから仕方がありません。

実際のところは10・15モードでリッター30kmを越えたとしても、実燃費はリッター当たり20kmにも満たないことはみんな思い知りました。

JC08モード燃費に変わって、更にはWLTC。この辺りの表記になってからは、低燃費競争も若干落ち着いてきた。

低燃費やエコが重要視されていた時代にはエンジンを回すことは悪とされるところもありました。いかに低回転で巡行するか?

エンジンの回転を上げればもちろん燃料の噴射回数も多くなるので、燃費は落ちます。

しかし、エンジンの回転を上げないとどうなるか?

エンジン不調へとつながっていく。昔のエコカーがこぞって不調になりだしている原因がエンジンを回さないという事です。

エンジンを回さないと燃焼温度が上がらず煤がたまる

アイドリングストップ搭載車や、ハイブリッドカーは頻繁にエンジンを停止させます。

もちろん低燃費には一定の効果はあるんでしょうけど、これがエンジンにとって良くない。エンジンを回さないでいると、燃焼温度が上がらずに各部に煤がたまります。

これがどんどんと堆積していくと、空気の通路を塞いでいく。

最近のエコカーで多いエンジンの不調がこれにあたります。

エンジンはエアフロやバキュームセンサで吸入空気量を正確に把握しています。ガソリンもち密に制御してインジェクタで噴射しています。

O2センサがフィードバック制御をして、常に燃料の増減を調節しています。

でもこれはエンジンがちゃんとしていることが前提です。空気の通路や燃料の通路が詰まっていると不調になります。

古いガソリンを入れていると燃料ラインが詰まってしまったり、エンジンを回さなかったらカーボンが溜まったり。

エンジンにとってはちゃんと回してあげるほうが健康にいいんです。

もちろんオーバーレブさせることはNGながら、決められた回転数だったら、高回転域もきちんと使う。このほうがエンジンにとっていいことなんです。

キャブレターの車って、プラグがよくかぶってしまいます。機械式に燃料を調整しているので、燃料を濃くしすぎることがしばしばあります。

そんな時はスロットルを開けた状態でクランキングさせ、エンジンがかかったらしばらく高回転をキープさせレーシングさせます。

燃料をかぶってくすぶっているプラグをレーシングすることで焼いてあげる。

最初は排気ガスが

「ボッボッボ」

とくすぶることがありますが、ひたすらアクセルを踏み続けてレーシングさせると、ボッボという失火している音がなくなってきます。

これと同じことで、エコカーのエンジンであっても回してあげないと良くないという事です。

もちろん燃料ラインについても同じ。低燃費ということはガソリンを給油する機会も減ります。PHEVならガソリンが劣化するのを防ぐ為に、強制的にエンジンをかける制御をする車種もあります。

燃料もある程度の期間で使い切って新しいガソリンを入れる事。

そしてたまにはPEA配合の燃料添加剤を入れて、燃料ラインを洗浄しながらデポジットを溶かしてやる。

エコカーとは真逆の行動になりますが、エンジンを回すという事は非常に大切なことなんです。

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