ハイブリッドカーなどエンジン停止を繰り返す車は、吸気系カーボンの詰まりに要注意!

ここの所増えてきたなと思う故障があります。

それは、エンジン内部に煤がたまり、空気がうまく流れなくなるがためにエンジンが不調になるケースです。

有名どころはプリウスのエンジン。

新車のうちは何ともないのですが、長らく使ってくると、吸気系統に煤が溜まってきます。

それがEGRの動きを抑制してしまい、エンジン不調につながるもの。

なんでこんなに煤けてしまっているのか?これはハイブリッドカーならではの原因があります。

ハイブリッドカーって、燃費を稼ぐために頻繁にエンジンを停止したりかけたりしています。

燃費を伸ばすには、信号待ちではエンジンを止める。動き出しはハイブリッドモーターで。ある程度車速が乗ってきたらエンジン始動。

こういった制御が、一番燃費を稼げます。止まっている物体を動かそうとする時って、一番エネルギーを必要としますよね。自転車でもそうです。

その一番負担がかかるところをモーターで動力を賄う。

トヨタ式ハイブリッドに限らず、ハイブリッドカーなら行ってる制御です。トヨタのハイブリッドってエンジンを始動する時にセルモーターを使いません。

頻繁にエンジンを停止したりかけたりすると、セルモーターの寿命を心配してしまいますが、そもそもついていないんです。

どうやってクランキングしてるかというと、ハイブリッドモーターを使ってクランキングをしています。つまり、プリウスにとって、アイドリングストップは何も減らないし消耗しない。

ハイブリッドモーターでのクランキングなので、始動時もセルモーターを駆動するような振動がありません。

これが逆にエンジンに良くないんです。

エンジンが完全暖機状態になりにくい

エンジンが頻繁に停止したりするということは、完全暖機状態になりにくいということです。

エンジンってある程度回してあげないと不具合が出ます。それがこれら煤の堆積です。

エンジンを回してやると、燃焼室の温度も上がってこれら不要な煤も焼き切ってくれる。だけどのろのろ走ってるとどんどんとカーボンが溜まっていく。

これが、吸気系通路を詰まらせることで不調になってしまうんです。

本来通路がここまでふさがってしまうと、正常な制御ができなくなります。

EGRも物理的に煤によって動きを制限されてしまい、エンジンがハンチングをしたりするわけです。

これは何もプリウスに限ったことではなく、ハイブリッドカーやアイドリングストップ車全般に言える事。

エンジンを頻繁に停止したりすると、やはり煤がたまりやすくなります。

マツダのスカイアクティブDも煤がたまるという事で、予見性リコールというものを出しています。

最近の省燃費エンジンにとって、煤というものは発生しやすくて問題を起こしやすい。

もちろんエンジン頻繁に停止したりする為、オイルの劣化も促進されます。

予防策はエンジンオイルをこまめに交換して、燃料添加剤を入れる

省燃費エンジンの宿命ともいえる故障です。

これらを回避するためにできることは3つあります。

・エンジンを定期的に高回転キープで回してあげる事

・エンジンオイルを早めに交換する事

・燃料添加剤を入れて、堆積したカーボンを落とす事

毎日街乗りだけに使っているとどうしても、エンジンに煤やカーボンが溜まります。たまには高速道路などを走って、エンジンを回してあげてください。

燃焼室の温度が上がって煤を焼き切ってくれますし、吸気系統も空気の流れが速くなるために、煤を燃焼室内へ取り込みやすくなります。

そして、オイルは早めの交換。やはりエンジンが温まり切らない状態が続くのでシビアコンディションに該当してくる。

メーカー指定のオイル交換の半分くらいで交換するのが安心です。

最後に燃料添加剤です。といってもPEAが配合されたものないと効果はありません。PEAはカーボンなどを除去してくれます。

一番お勧めなのはフューエルワンです。

入れる頻度は1万キロに2回。できれば連続投与すること。

燃料満タンで1回。そして空になったらまた1回入れる。この手の燃料添加剤は2回連続投与することがお勧めとされています。

これでインテークバルブや燃焼室はクリーンにできます。インテークマニホールドやEGRなどは奇麗にできないので、この辺りはエンジンを回すことが重要になってくると思います。

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