軽だからこそいいオイルで交換を!軽のエンジンは過酷な状況を理解しよう

この前の事ですが、軽トラックの車検を受けました。オーナーのおじさんは、

「おう!オイル換えておいてくれや!安いのでいいぞ!」

とオーダーをしてくれました。

受け入れで、過去の車歴を調べてみると、前回オイル交換してから距離にして6000km程走っています。

そして前回の交換は2年前の車検です。そこからうちの会社でオイル交換の実施はしていません。

その間どこか違う場所でオイルを換えているかな?と、ドアのステッカーなどを探しましたがありません。それではと、レベルゲージを抜いてみると、真っ黒。

明らかにどこかで交換されていないオイルの状態です。想像すると、この人は車検から車検までほぼ何もメンテナンスをしないようです。

なので、安いオイルよりも少しいいオイルをお勧めしました。

軽自動車のエンジンは車の中で相当過酷な部類

順序を追って考えるとわかりやすいのですが、軽自動車のエンジンっておそらくその辺を走ってる車の中で上位に入るほど酷使されています。

まず排気量が660ccしかないということ。

660ccしかない排気量で、他の車と同じように加速して巡行しないといけません。

単純に1300ccの半分くらいになるわけです。1300ccのエンジンで時速60km/hを巡行するのと、660ccのエンジンで巡行するのでは使われるエンジン回転数が違います。

排気量が小さいほど、エンジンをパワーバンドにもっていかないと駄目です。パワーバンドっていうのは、一番パワーが出る回転数です。

パワーバンドって、大体レッドゾーンよりは下ですが、それなりに高い回転数です。

3000ccのエンジンが時速60km/hで巡行するとなると、多分2000回転も必要ない位余裕です。

軽自動車のエンジンだと回転数を上げて巡行しないといけない。

ここが第一のポイントです。排気量が少ない軽自動車のエンジンは、小型車や普通車に比べて使われている回転数が高い。

軽自動車のエ

続いて軽自動車にいいオイルを勧めたい理由。

例えばヴォクシーとかインプレッサとかって、オイルの量が3.8~5L近く入ります。

では軽自動車のエンジンはどうか?

2.5~3Lくらいが多いです。斜めにエンジンをマウントしてあるハイゼットなどは3.4Lくらい使っているものもありますが、総じてオイル量が少ない。

ここまで考えればわかります。

・軽自動車のエンジンは他のエンジンに比べて排気量が小さいため、高回転までまわさないといけない

・軽自動車のオイル量は他の車に比べて少ない

つまり、少ないオイルで他のエンジンよりも過酷な仕事をこなさないといけない環境下にあるのです。

軽だからと軽く見がちな人が多い

そして最後に、軽だから・・・。と軽く見がちな人が多い。

特に年輩の男性に多いですね。こういう人はファーストカーにちゃんとした車を持っていて、セカンドカーに軽自動車とか仕事の軽トラックを持ってる人です。

とかくお気に入りのファーストカーの方が高級で立派だから、軽なんかに金かけられない!と主張する人がいるんですが、こういう人こそエンジンを駄目にしかねやすい。

逆に普段から軽に乗ってる人の方が、考え方がニュートラルでとらえることができるので、大切にしがちですね。

ということを踏まえて、車検から車検までの間オイル交換も何もやらないのなら、安いオイルよりは性能劣化しにくい全合成油を入れたほうがいいですよ!

とプッシュしましたが、聞く耳を持ってもらえませんでした。

結局はスタンダードなオイルで交換をしました。この車がターボだったら先にタービンが壊れるだろうけど、NAなので。ちょっとくらい音が出ていても気にしないようですね。

頻繁にオイル交換し過ぎるのも意味はないですが、逆にオイル交換しなさすぎるのならいいオイルを入れておくほうが無難です。

特に軽トラックって砂ぼこりが凄い場所で使われたり、ちょい乗りだらけだしで、シビアコンディション以外の何物でもないですからね。

全合成油でも今では値段も安くなっているので、2年に1回交換ならそこはケチらない方がいいと思います。

YouTubeもやっています。いろいろな実験もしているので、良かったらチャンネル登録お願いします。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする