エンジンがハンチングしたり、ターボが壊れたような音!ダイハツKFエンジンのベンチレーションホースに注意

ダイハツのKFエンジンで特有の故障ともいえる部位があります。

それはベンチレーションホースの破裂。ホースの交換をすれば直るわけですが、整備士の判断を惑わしやすい症状が出るので注意が必要です。

僕が今まで遭遇したベンチレーションホースの破裂症状について。

どのような症状が出るのか?

アクセルを踏み込んだ時ギャー音が発生

まずベンチレーションホースってどこについて何をしているのか?

これはインテークマニホールドの裏にあります。PCVバルブにつながっています。主にブローバイ関係のホースですね。

このベンチレーションホースが破裂したらどうなったか?

ホースが破けると、エンジンから結構大きい異音が聞こえてきます。

具体的にはアクセルを思い切り吹かし上げたときなどに、

「ギャー」

という異音が出るんです。困るのがこの異音がタービンが壊れた音と非常に酷似しているんです。

経験の浅い整備士だとターボが壊れた!と勘違いしがちです。

もしダイハツのターボエンジンで、アクセルを思い切り踏み込んだ時にギャーという異音がしたら、ターボより先にベンチレーションホースを点検してください。

交換はかなりやりにくいです。ですが、インマニを外さなくても交換は可能です。

ターボが駄目だと誤診する前に、点検してください。

エンジンがハンチングする症状

ベンチレーションホースが破けると、エアを吸い込んでしまいます。

これがどんな症状につながるかというと、インテークのホースが破けてしまうとそこからエアを吸い込んでしまいます。

エアを余計に吸い込むためにエンジンの回転数が上昇します。それを受けてECUがおかしいぞと回転数を制御します。

エアーを吸い込み回転上昇。ECUが回転を下げる。この繰り返しでいわゆるエンジンがハンチングを起こしてしまいます。

どのエンジンでも起こりえることですが、KFエンジンでハンチングを起こしている車があったら、これまたベンチレーションホースを点検してください。

ベンチレーションホース交換時はPCVバルブも交換!

これは体験談になりますが、インマニの下にあるホースを交換しようとするにはどうするか?

本来マニホールドを外しての作業になるのかもしれませんが、マニホールドを外さないで作業するには、ホースごとPCVバルブを引っこ抜くのが一つの手段です。

僕も自分の車のホース交換時にそうしたんですが、PCVバルブが割れてしまった。

高い物ではないので、ベンチレーションホースを交換する時はPCVバルブも一緒に交換することをお勧めします。ホースは間に合うけどバルブが間に合わないという事態に陥ったので大変でした。

ダイハツKFエンジンでハンチングや異音を感じたらベンチレーションホースを点検してください。

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