次世代パワーユニットは何が有力?電気自動車か燃料電池車か?それぞれの特徴と向き不向きは?

CAFEという企業平均燃費問題がじわりじわり出てきています。目標を達成しないと罰金を科せられるということで、各自動車メーカーもうかつに新型車が出せない状況です。

例えばこれから出てくる新型のZはV型6気筒のツインカムターボを搭載する予定で、これって今の時代にそぐわないエンジンです。

トヨタのスープラに搭載されているエンジンも然りです。しかし、企業平均燃費を上回る車をたくさん販売していれば、ハイパワーの車を作ることもできるわけです。

スバルなどは電動化技術に後れを取っているため、ちょっと厳しい状況になります。

ここから先の新車は、純粋なエンジンを積んだスポーツカーや大排気量車を作ろうとすれば、その燃費をカバーする車をどんどん売らないといけません。

では、これからスタンダードになるパワーユニットは何か?最有力なのは電気自動車を筆頭とするHVやPHV。

そして、燃料電池車もここにきて知名度を上げてきています。

電気自動車と燃料電池車、それぞれ何に向いてどのような特性があるのか?

電気自動車はガソリン車にかわるパワーユニットとして有力

電気自動車の筆頭と言えば、日産のリーフです。電気自動車のパイオニアであり、追従を許さない販売台数を稼いでいます。

ホンダも今年eを販売して、マツダも電気自動車をスタンバイしています。

これら電気自動車って、何に変わる存在となるのか?

これらはやはりガソリンエンジンに変わるパワーユニットとして最有力候補です。

電気自動車のメリットって何か?

・燃料代がガソリンではなく電気を使うため、ランニングコストが安い

・静かだけどパワーがある

・自宅で充電ができる

デメリットはどうか?

・充電時間がガソリン給油よりも時間がかかる

・航続距離がちょっと心もとない

・エンジン車に比べてまだまだ価格が高い

・バッテリーの劣化で航続距離が年々短くなる

こんなところになると思います。電気自動車が本格的にガソリンエンジンにとって代わるのは、やはり総額で200万円以内くらいにおさまるようになればだと思います。

200万以内で航続距離500kmを超えるものが出てくれば、流れは変わるかな。

燃料電池車の今後の役割は?

最近燃料電池車の露出が多いのは、トヨタが新型のMIRAIを発売したからです。

この前の箱根駅伝でもMIRAIが会長車として走っていました。

燃料電池車ってどこが凄いのかというと、走れば走るほど空気を奇麗にするということなんです。燃料に水素を使い、空気中の酸素を取り入れて化学反応を起こして発電。その電気を使ってモーターを駆動する仕組みです。

燃料電池車のまずはデメリットは?

・水素ステーションの数が圧倒的に少ない

・価格が高い

・実は燃料コストはガソリンより高い

ではメリットは何か?

・ガソリンと同様の時間で水素の補充ができる

・航続距離は長い

・パワーが出せる

・ユニットがコンパクトなので、いろんな車に積める

実は箱根駅伝で、グランエースのFCVが走っていたんです。グランエースにMIRAIのシステムを搭載して、エンジン車ではなくて実はFCVだったというもの。

排気ガスが出ない為、ランナーの前を走っていても問題ないですね。

燃料電池車が狙うシェアはどこかというと、トラックなどに搭載されるディーゼルエンジンです。

ディーゼルエンジンを搭載するトラックって、昔に比べて排気はクリーンになりましたが、まだまだ。排気ガスの臭いをかいでみるとわかるんですが、頭が痛くなります。本当に。

もし高速道路を走るトラックのすべてが燃料電池車になればどうか?もう排気ガス問題はなくうなります。

いくらパーキングでエンジンに変わるユニットを起動させていても、空気を奇麗にしているだけ。

不要なアイドリングはむしろ大気にとっては歓迎されてしまう魔法のユニットです。

ダイハツが軽自動車にも本格的なHVを搭載してくる

この前ニュースにも出てきましたが、ダイハツが本格的なストロングハイブリッドを軽自動車に搭載してくるそうです。

ダイハツはトヨタの密な関係にあるので、トヨタ式ハイブリッドを軽自動車に搭載するという事でしょう。

そもそも何故今まで軽自動車にストロングハイブリッドがなかったのかというと、やはり価格の問題があります。軽自動車ってただでさえ値段が上がってきています。

グレードの良いもので、オプションを付けると新車総額で200万をかるくオーバーするようになりました。

ここにハイブリッドを搭載したら下を見て220万弱くらいになってくる。これを燃料代でペイするのはかなり難しく、何のメリットがあるかわからなくなります。

どうしてストロングハイブリッドを積むのかというと、やはり企業平均燃費をクリアするためです。

三菱も日産と共同で軽自動車でもう一度本格的な電気自動車を作る計画があります。

電気自動車にも言えることですが、今はリチウムイオン電池が先端を走っていますが、全個体電池がスタンバイしています。

全他個体電池が車に搭載されるようになったら、エンジンの役割はほぼ終わったということになるかもしれません。

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