屋内駐車でも要注意!車がネズミの被害にあって故障したケースを紹介

ある意味たちの悪い故障であり、たちの悪い相手です。皆さんは車の駐車場、どうなさってますか?青空駐車の人が殆どだと思います。僕も青空駐車です。しかし中には専用のガレージや車庫、納屋などに駐車スペースがある人もいるでしょう。

この中でよくあるのがネズミによる被害です。今回はネズミにやられてしまった故障を取り上げてみたいと思います。

ウォッシャーが出ない原因は・・・

点検か車検かで入庫してきた車。受け入れ検査時に一通りの作動確認をしていると、どうもウォッシャーが出ませんでした。

ウォッシャーが出ない原因って、単純にウォッシャー液が入ってないか、凍っているか。それかモーターが故障しているか、配線がおかしいかなど。

いろいろ考えられます。故障を分けるとするならモーターの作動音がするかしないかがポイントになります。このムーヴの場合、モーターの音が聞こえませんでした。

凍るほどの外気温でもない・・。フロントもリヤも両方ウォッシャーが出ないので、モーター2つとも壊れることも考えにくい・・。とりあえずフェンダーライナーを外してウォッシャータンクを見てみたら判明。

見事にモーターへつながる配線が断線しています。断線の仕方が普通じゃない・・。もしかしてとエンジンルームを見てみると・・。

ヒューズボックスにも穴があいています。そうです。ネズミの仕業です。

こんなに固いヒューズボックスも食べてしまうなんて相当です。

エアコンを入れると変な音が・・・

こちらも同じムーヴだったんですけど、エアコンを入れると音がするというので点検しました。

ブロアモーターを回すと明らかに変な音がします。これは・・。と思って手っ取り早く確認ができるエアコンフィルターを外そうとすると・・。

出るわ出るわでいろんな異物。

冬にネズミが巣を作ろうとしていたみたいです。これがブロアファンのモーターに干渉して音が出ていました。

たまに、ネズミさんの本体が出てくることもありますがこの時はセーフでした。

エンジンチェックランプが点灯してパワーが出ない?

お客さんの車、新しいのにエンジンチェックランプが点灯してパワーが出ないということで引き上げてきました。

パワーが出ないというか、すでにフェイルセーフにはいっている模様です。フェイルセーフっていうのは、車以外にも使われている単語です。何かしらの障害があった時に安全な状態に移行するという意味合いを持っています。

車でいうと、重要な部位が故障した時にとりあえず移動ができる程度に制御される状態です。具体的には速度が40km/h以上でなくなるとか、アクセルが効かなくなるといった制御です。

まだ5年も経過していないのに・・。これは保証になるのは間違いないだろうと思ったら、無理でした。

エンジンカバーを開けると、ひどい有様です。配線という配線がネズミによって食い散らかされていました。

ここまでひどい状態だと、ワイヤリングハーネスを交換しないと危険。ということで、ハーネスを交換しました。

同時期に他の車両も同じことをネズミにやられてしまっていた。

納屋に車を停めるときは要注意

今年は特に被害が大きいなぁと感じています。

ネズミによる被害は本当に馬鹿にできない故障につながります。一番は配線を食いちぎられてしまうケースですね。単純な配線ならつないでリカバリーをすればいいですが、メインハーネスの重要部をやられてしまうと、ワイヤリングハーネスで交換せざるを得なくなります。

青空駐車よりも納屋などに車を停めている人は要注意です。

青空駐車は野良猫が入りやすいですが、納屋はネズミです。もしネズミの被害にあいたくないというのなら、エンジンルームの中に防虫剤を仕込んでおくなどをするのも効果的かもしれません。

どんなに新しい車であってもネズミにやられてしまうと保証にはなりません。車を停める場所は特に注意をしてください。

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