高齢ドライバーにお勧め!後付け誤発進防止装置をつけてみた!急なアクセル操作のみをカット!

うちのお客さんも年齢層が年々と上がってきました。そんな中、とあるお客さんからの相談。

「車を買い替える予算はないけど、今の車にペダル踏み間違い防止とかってつけられないのかな?」

というものです。トヨタはメーカーで後付けの出来る誤発進防止システムをリリースしていますが、この車はスバルのステラです。電装屋さんに相談したらいいのがあるというのでつけてみました。

それがこちらでS-driveの誤発進防止システム2というものです。

これを付けるとどうなるのか?

いわゆるパニック時の踏み間違いを防止してくれるものになります。

パニック時の踏み間違いの特徴は、すぐにブレーキを踏まなきゃ!という気持ちから、いつも以上の踏力とスピードでガッとブレーキングをしますよね?

その時もしアクセルペダルを踏んでいたら・・。大暴走で明日のニュースに出てしまう大惨事になってしまいます。事実、そういう事故が高齢ドライバーを中心に増えている。

それをこの誤発進防止システム2は防止してくれるのです。

取り付けられる車は電子制御スロットル搭載車のみ

それでは、このシステムはどの車全てに後付けできるのかというと、NOとなります。

装着が出来るのは、電子制御スロットルを搭載している車だけです。

アクセルペダルとスロットルバルブを機械式のワイヤーで繋げている車には装着できません。電子制御スロットルは、スロットルペダルに可変抵抗を取り付けています。

ペダルを踏むことで変化する抵抗値を元に、コンピューターがスロットルバルブのモーターを駆動させてバルブを開閉しています。

誤発進防止システム2はこの制御システムにかませることで、急激なアクセル操作をキャンセルさせてくれるのです。

今回取り付けたのはRN型のステラ。この年代ではすでに電制スロットルなので、かなり多くの車には取り付けられるという事ですね。

エアクリーナーボックスで見えませんけど電子制御スロットルです。

誤発進防止システム2の作動はどうなのか?

それでは実際にどのような制御がはいるのか?

スイッチONは付属のコントローラーをONの方へダイヤルを回すだけです。

実際の作動を動画で撮影してツィッターにあげたのでご覧ください。

かなり早いアクセル操作をするとキャンセルされるのが分かりますね。

僕も長年運転してきていますが、こんな踏力で急アクセルを踏むという事は通常ではありえません。

ほんの少し踏力を落とすときちんとアクセルはふけ上がります。信号待ちなどで気がついたら青だった、ダッシューという使い方くらいではキャンセルされることはまずないですね。

よくできているなと思います。

これのいいところは、既存の電子スロットル車に後付けができるということ。つけているかどうかで一つのリスクを回避できるようになるのはありがたいです。

もちろん自動ブレーキではないので、車を止めてくれるものではありません。それでも自分の運転に自信を持てない人はつける価値はあるかなと。安全に対する意識が高いですよね。

是非高齢ドライバーの方にはつけてもらいたい装置です。

気を付けないといけないのは、バッテリーなどを交換するとシステムが初期化されてしまいます。

実はこのシステムですが、初期設定が非常に複雑です。というのも、フロア電圧、ピーク電圧、踏み込み速度の検出を普段使っているお客さんに合わせてセットしないと駄目なんです。

20代の若い人が踏み込む速度と70代の人が踏み込む速度では全く違いますよね?一人一人にあ合わせたセッティングを出してあげないと駄目なんです。

それがバッテリーを交換する時など、電源がOFFになるとせっかくのセッティングが初期化されてしまうので、バッテリー交換や整備でバッテリーを外す時は必ずバックアップを取っておかないと駄目だという事です。

それを気を付ければ既存の車に取り付ける価値は大いにあるシステムだと思います。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする