冬でもエアコン使え!オートマでもサイドブレーキ使え!使わないと駄目になる車の部位を解説

車は乗ってる方が調子がいい・・・。こんな言葉をよく耳にします。これは本当の話で、例えば10年間で1000kmしか走っていない車と10年間で10万キロ走っている車。

機械的な調子がいいのはどちらかというと、後者になります。人間に例えても同じです。僕は19歳の頃3か月くらい入院してベッド上安静していた時期がありました。驚くことに19歳の肉体であっても、10日以上立ち上がらないでいると、次に立つとき簡単に立てないんです。

人間だと筋力が一気に低下して、体力も落ちる。車も同じ状態に陥ってきます。乗らないでいると、燃料系統が詰まって吹けなくなったり。

各部を動かしていない為、段差を乗り越えるとギシギシ音がする。こんな現象が出てきます。

車を乗ってればいいんでしょう?と思いがちですが、そうでもなくてちゃんといろんな機能も使わないと駄目です。

ここでは、使わないで劣化・故障してしまう部位を解説します。

車検時に大体詰まって出ないリヤウォッシャー

まず最初に高確率で遭遇するもの。それはリヤウォッシャーのつまりです。

車検で受け入れ検査をして、すべてきちんと作動するか点検すると5割くらいの車がリヤウォッシャーが出ません。

どうして出ないのか?答えは簡単です。使わないから詰まってしまうのです。

リヤウォッシャーが出ない原因として大きく2点。まずウォッシャーノズルが目詰まりを起こしているケース。

続いて、ワンウェイバルブが固着しているケース。

ウォッシャーモーターが壊れているということはあまりありません。通路が詰まっているのが殆どです。

ウォッシャーノズルの穴って相当小さいです。使わないでいると詰まってしまいます。そしてウォッシャーの圧力をある程度保持してくれるワンウェイバルブ。

ホースとホースの間にジョイントがありますが、ここの中にボールが入っています。一方向しかウォッシャーが流れないようにされています。こうすると、ウォッシャーノズル手前までウォッシャー液が保持されているので、スイッチを入れるとすぐに出る仕組みです。

リヤウォッシャーモーターもフロントのウォッシャータンクにある車が殆どです。フロントからリヤまでウォッシャー液が到達するまでには時間がかかりますよね?

そのタイムラグをなくしてくれるのがワンウェイバルブです。ただし、使わないとバルブの中にあるボールが固着してしまう。

積極的にリヤウォッシャーを使うことで、目詰まりを回避できます。修理するには工賃がかかってくるので、もったいないですよね。1ヶ月に1回でもいいのでリヤウォッシャーを使ってあげることで目詰まりを起こさなくなります。

ATでサイドブレーキをかけないと、いざという時に使えない・・・

これも体験談です。車検で入ってきたライトエース。AT車でした。いざ検査をしようとしたら、サイドブレーキの制動力があがらなかったんです。

どうしてかと思ったら、ワイヤーがさび付いて固着していた。

AT車ってPレンジに入れると、マニュアルでギヤを入れたのと同じように機械的にロックしてくれます。ただ、それは平地での話。一定以上の勾配があると車が動き出す可能性があります。

それにしても、Pレンジにいれてれば車はほとんど動かないということで、サイドブレーキを使う人が少ないです。これがよろしくない。

今の新型車には電動パーキングブレーキが採用されています。これなら問題はないのですが、従来タイプのサイドブレーキは、レバーからリヤブレーキまでをワイヤーで連結しています。

ワイヤーを引くことで、ブレーキシューを広げたりキャリパーを動かしたりしてブレーキをかけます。

油圧も必要ないし、エンジンをかけていなくてもちゃんとした制動力を確保できます。

車検の検査時には、サイドブレーキの検査があり規定値以上の制動力が出ないと検査に合格ができません。

使わないがために、ワイヤーが渋くなったり固着。錆びたりします。AT車やCVT車であっても駐車中は積極的にサイドブレーキを使うことで、この問題は回避できます。

冬でもエアコンを入れたほうがいい理由は?

最後はエアコンです。夏の暑いときは、エアコンを入れますね。では他の季節ではどうでしょうか?

真冬であっても、ヒーターでデフロスタを作動させると曇りもある程度取れます。エアコンをいれるとある程度パワーを食われるので、燃費も悪くなる。

これはクランクシャフトの動力でエアコンコンプレッサーを動かしているからしょうがないです。

燃費が悪くなるという理由で、夏場しかエアコンを入れない人ってたくさんいます。でもこれは実はあまりよくないのです。

というのもエアコンのコンプレッサーって潤滑しないと焼き付いてしまう。コンプレッサオイルは交換するのか?というと、エアコンガスの中にいっしょになっていると考えてください。

厳密にいうと違うけど、ガスと一緒に移動して潤滑しています。

もしエアコンを夏から次の夏まで使わないとどうなるか?コンプレッサの油膜が切れてしまい、次にエアコンを入れる時にドライスタートになります。

これを繰り返してると、コンプレッサの劣化が早くなってしまいます。

これを回避するためには、冬であっても除湿暖房という名目でエアコンを入れること。今の車は制御系が進化しているのでエアコンONにしてもさほど燃費は落ちません。

冬であっても積極的にエアコンを使うことで、エアコンコンプレッサを保護してくれるわけです。コンプレッサが焼き付くと相当な費用がかかります。

普段の心がけ一つで寿命を延ばせるわけです。

車の装備も使わないと駄目だということ

車はただ走ればいいわけではありません。今はいろんな装備がついているので、それらをきちんと使ってあげないと駄目だということです。

こんなケースもありました。電動のサンルーフ車を中古で買ったお客さん。ウキウキして作動させたら屋根が途中で開かなくなって止まってしまった。

これは今まで電動サンルーフを使われてこなかったがために、各部が渋くなってモーターに負担がかかってしまったということです。

細かいことですが、車は使わないとその部位が劣化していくと考えてください。

どんな装備でもたまには使ってあげることが長持ちの秘訣です。

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