車が壊れてからでは遅い?整備士が「まだ乗れるうちに査定額だけ確認」を勧める理由

車を売るのは、故障して動かなくなってからでいい。

今の車にまだ乗れるのだから、査定を受ける必要はない。

そう考えている人は多いと思います。

しかし、整備士やサービスフロントとして長年車を見てきた僕は、むしろ普通に走れるうちに一度だけでも査定額を確認しておいた方がいいと思っています。

査定を受けたからといって、必ず売る必要はありません。

今の車にあと何年乗るのか。

次に高額な修理が発生したら直すのか。

それとも買い替えるのか。

その判断をするためには、修理代だけでなく「現在の車にいくらの価値が残っているのか」を知っておく必要があるからです。

壊れてから突然決断を迫られる

整備工場では、車検や故障診断のあとに高額な修理見積もりが出ることがあります。

エンジン、ATやCVT、エアコン、ハイブリッドシステム、安全装置など、故障する場所によっては修理代が数十万円になることもあります。

そこで多くの人が初めて考えます。

「この車に、あと30万円かける価値があるのか?」

「修理しないで買い替えた方がいいのか?」

しかし、この時点で自分の車の価値を知らなければ、比較する材料が修理代しかありません。

修理代が30万円と言われた時、その車に100万円近い価値が残っているのか、それとも10万円程度なのかで判断は大きく変わります。

もちろん、車の価値だけで修理するかどうかを決める必要はありません。

愛着がある車なら、査定額を超える修理代をかけて乗り続ける選択もあります。

ただし、その判断は「車の価値を知ったうえで選ぶ」のと、「何も知らずに選ぶ」のでは意味が違います。

今すぐ売らなくても査定額は確認できる

車の査定は、売却を決めた人だけが利用するものではありません。

今の車がいくらになるのかを確認し、その結果を見てから、

・このまま乗り続ける
・必要な修理をする
・次の車検まで乗る
・値段が付くうちに乗り換える

といった判断ができます。

査定額を確認した結果、「思ったより安いから、このまま乗り潰そう」と決めても構いません。

反対に、想像していたより高い金額が付けば、故障する前に乗り換えるという選択肢も出てきます。

重要なのは、査定を受けることと売却を決めることは別だという点です。

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今の車にどのくらいの価値が残っているのか、無料査定で確認できます。

「まだ売るか決めていない」という段階でも、修理や買い替えを判断する材料として査定額を調べておく方法があります。

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故障した車でも売れるが、条件は変わる

エンジンがかからない車や警告灯が点灯している車でも、売却できる可能性はあります。

しかし、故障していることを伝えれば、その修理費や再商品化にかかる費用を考慮して査定されることがあります。

特にエンジンやミッションなどの高額部品に不具合があると、車としての価値が残っていても、故障していない状態と同じ条件になるとは限りません。

事故や故障で完全に動かなくなってから、

「先月までは普通に走っていたのに」

と言っても、車の状態を元に戻すことはできません。

だからといって、故障が怖いから今すぐ車を手放すべきだという話ではありません。

年式が古くなった車や走行距離が増えた車は、調子が良い時に一度現在価値を確認しておく。それだけでも、突然の故障に対する準備になります。

修理してから売れば得になるとは限らない

よくあるのが、

「修理してから売った方が高くなりますか?」

という疑問です。

例えば20万円かけて修理したからといって、査定額が必ず20万円上がるわけではありません。

車を通常の状態へ戻すために必要な修理は、売却時には「故障していない車として査定される」だけになる場合があります。

タイヤを新品にした。

車検を取った。

高額な部品を交換した。

こうした整備が査定で評価されることはありますが、使った金額がそのまま上乗せされるとは限りません。

売却を考えているのなら、高額修理へ着手する前に、

「現在の状態ならいくらなのか」

「修理後なら、どの程度の評価になる可能性があるのか」

を確認した方がいいでしょう。

先に修理代を支払い、その直後に売却してしまうと、かけた修理費を回収できないことがあります。

修理見積もりと査定額を並べて考える

修理するか買い替えるか迷った時は、感覚だけで決めず、修理見積もりと査定額を並べてみてください。

例えば、修理見積もりが20万円だったとします。

車の現在価値が80万円あり、修理後も数年間乗れそうなら、20万円かけて直す判断は十分考えられます。

一方、現在の査定額が10万円で、今後も別の高額修理が続きそうなら、20万円を次の車の購入費用へ回すという選択肢もあります。

ただし、査定額が低いから必ず買い替えるべきだとは限りません。

新車も中古車も高くなっているため、20万円で修理して数年間乗れるのなら、その方が支出を抑えられることもあります。

だからこそ、修理代と査定額の両方が必要なのです。

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高額な修理をするか迷っている場合は、修理を依頼する前に現在の車の価値を確認しておくと比較しやすくなります。

査定額を確認したあとで、そのまま修理して乗り続けることもできます。

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下取りだけで決める前に比較する

次の車を購入する店で、現在の車をそのまま下取りに出す人も多いと思います。

手続きが一度で済むため、下取りは非常に楽です。

僕自身、下取りという方法を否定するつもりはありません。

ただし、提示された下取り価格だけを見ても、その金額が高いのか低いのか判断できないことがあります。

車両本体の値引きと下取り価格が一緒になっていると、実際に車がいくらで評価されたのか分かりにくくなることもあります。

そこで、販売店へ行く前に査定額の目安を持っておけば、

「下取り価格でそのまま出す」

「買取サービスへ売却する」

「今回は買い替えずに乗り続ける」

という選択がしやすくなります。

査定額は、売却先を決めるためだけでなく、販売店から提示された条件を判断する基準にもなります。

無料査定を利用する前に確認したいこと

無料査定サービスは便利ですが、申し込む前に仕組みを確認してください。

サービスによっては、一度の申し込みで複数の買取会社へ査定を依頼する方式があります。

複数社を比較しやすい反面、申し込み後に複数の会社から電話やメールが来る場合があります。

一方、連絡する会社数を抑えられるサービスや、オークション形式で売却先を探すサービスもあります。

利用する時は、

・何社へ情報が送られるのか
・電話連絡はどの程度あるのか
・査定後に断ることができるのか
・査定や売却に費用がかからないか
・自分の住んでいる地域が対象か
・売却後の減額条件はどうなっているか

などを確認してください。

査定額だけを確認したい場合は、申し込み時や連絡を受けた時に「まだ売却は決めていない」と伝えておくことも大切です。

査定額には有効期限がある

車の査定額は、一度調べたら何年間も同じというものではありません。

年式、走行距離、車の状態、中古車相場、モデルチェンジなどによって変わります。

今日の査定額が、半年後も同じとは限りません。

そのため、今すぐ売却する予定がない場合は、査定額を「現在の目安」として考えてください。

そして、車検、高額修理、買い替えなど、大きな判断をする時期が来たら改めて確認するのが現実的です。

まだ動く今だから選択できる

車は故障すると、こちらの都合を待ってくれません。

朝まで普通に走っていた車が、夕方にはエンジンがかからなくなることもあります。

警告灯が点灯し、そのまま高額修理になることもあります。

その時になって初めて車の価値を調べるのでは、修理、売却、買い替えを短期間で決めなければなりません。

まだ普通に走っている今なら、慌てずに考えられます。

査定額が高ければ、値段が残っているうちに手放す。

査定額が低ければ、必要な整備をしながら乗り続ける。

修理代より査定額が高ければ、直して乗る。

今後の故障リスクが高ければ、買い替えを検討する。

どれが正解かは、車の状態や家庭の事情によって変わります。

整備士が決めることでも、買取会社が決めることでもありません。

最後に決めるのは車の所有者です。

ただし、判断材料がなければ、納得できる選択はできません。

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車が完全に壊れてから慌てて考える前に、今の車にどのくらいの価値が残っているのか確認してみてください。

査定額を見た結果、そのまま乗り続けると決めても問題ありません。

売るかどうかではなく、今後の修理と買い替えを考えるための数字として利用できます。

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