タイヤがパンクしない時代が来る?実用化を急いで欲しい技術

トーヨータイヤがやってくれました。

空気いらずのタイヤです。

今でもパンクしても走れるタイヤとしてランフラットタイヤというものが存在します。今回トーヨータイヤが開発した「noair」というものです。

ラジオのCMで福山雅治さんが、ダンロップタイヤで喋っているのを聞いた事があります。

ダンロップの創業者がタイヤに空気を入れるという技術を初めて作り上げた。その理由は子供が乗っている自転車?をもっと速く走らせられるようにしてほしいという要望を、親であるダンロップさんが叶えた技術が

「タイヤに空気を入れる」

というブレークスルーだった。っていうやつです。それまでタイヤって逆にエアーレスだった。ですが、タイヤに空気を入れるメリットって計り知れない効果があったわけです。

タイヤに空気を入れることによるメリットは

  • クッションによりカーブを曲がりやすくなる
  • 衝撃を和らげる
  • 振動・騒音をおさえる

と、こんな所がメリットとして挙げられます。タイヤがゴムの塊だったらどんな挙動をするか?まずは振動をダイレクトに伝えてきますよね。ゴムの弾力は空気の物に比べて当然固い。そんな振動をダイレクトに伝えるゴムゴムタイヤでカーブを曲がろうとすると、かなり挙動が難しくなる。滑りやすいとかハンドリングに大きな影響を与えてきます。

そんなわけで、長年自動車のタイヤには空気を入れて使うようになってきた。

しかし最大のデメリットはパンクです。もうパンクパンクパンクです。

何度も記事にして書いてきましたけど、最近の車ってスペアタイヤを積んでいないでしょう?スペース的な問題だったり燃費などの軽量化の問題。さらにはパンクする確率が減ってきて、スペアタイヤを製造するとCO2が増えるといった環境問題からなくなってきました。

オプションで選べる車種もありますが、大半はパンク修理キットを車に積んでいるだけ。

このパンク修理キットで修理できるパンクならいいんです。車屋さんをやっていると、電話がかかってくる故障原因って

  • エンジンがかからない
  • パンクした
  • 変な音がする

とこの3つの原因がかなり多いんです。パンクしたっていうのが一番困ります。お客さんから一報をもらったら、まず最初に確認すること。

「スペアタイヤは付いていますか?」

この問いかけに対して答えられる人は少ないです。自分の車にスペアタイヤが付いているかどうかを知らない人が8割以上います。

スペアがあれば整備士を1人派遣して、その場でスペアタイヤに付け替えてパンクしたタイヤだけ預かってくれば事足ります。

ですが、スペアがなかったらどうする?大半の車がこのケースです。ハンズフリーの空気入れとパンク修理キットを持参して、その場で直すという手もあります。

しかしパンクしたと電話してくる大半の原因はバーストです。自然に空気が抜けたくらいじゃすぐにタイヤはペッチャンコにはなりませんからね。

バーストしたタイヤ、しかもスペアがない。どうするか?修理は不可能なのでこれはもうレッカーするしかなくなっちゃう。たかがパンクでこの近年どのくらいレッカーさせられたか・・・。こっちのほうがCO2出しまくりじゃー。って怒っちゃいます(泣)

なのでうちの工場ではある程度のサイズのタイヤをストックしておきます。ホイール付きで。軽自動車だったら155-65-R14っていうサイズが今は主流。あと195-65-R15とか。このタイヤを持って行って、適合してれば付け替えてタイヤだけ預かってくるのです。

この煩わしさを自動車メーカーとユーザーはもうちょっと認識してもらえればなぁって。おそらくパンクしてレッカーしてもらった経験のある人は、次に車を買うときはスペアタイヤをオプションで選ぶかもしれない。

と、現場の話はこのくらいにして、トーヨータイヤが開発したnoair。これはいいですよね。ランフラットタイヤとの違いは、ランフラットタイヤには空気は必要です。サイドウォールを強化してありますが、パンクをしても時速80kmで数十キロは走ることができるのがランフラットタイヤ。

ようするに修理工場まではタイヤのサイドウォールの強度で走りきることができるというものですね。現在高級車にはこれが装着されています。

もしトーヨータイヤが開発したnoairがコストダウンに成功して大衆車に普及しだしたら、整備業界の現場に

「出張修理」

というものが珍しくなってくるかもしれませんね。時代はEVにシフトしているので、

「エンジンがかからない」

という出張もなくなる。そうなると、自動車整備士っていう存在自体が本当にいらなくなってくる。近い将来そんな時代がくるんだろうな。

エアーレスタイヤ、僕は大賛成です。

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