GR86のエンジンFA24、液体ガスケットの塗り過ぎでブロー問題について

そもそもがうちの会社で1台も売っていないので、なんとも言い難いところですが、GR86とBRZのエンジンについて。

ちょうどGR86が整備で入庫してきたので、改めて書いてみます。

問題となっているのは、現行GR86とBRZのエンジンについて。

先代86とBRZから排気量が上がって、2.4Lエンジンになっています。

FA24というエンジンです。

このGR86とBRZのFA24ですが、とある事情でエンジンブローを起こすということで、界隈で取り上げられています。

何が原因で、エンジンが壊れてしまうのか?

油圧が上がらなくなって、油膜切れを起こしてエンジンブローという流れになります。

液体ガスケットが塗りすぎてストレーナーが詰まる

簡単に書くと、エンジンを組み上げる際に使われている液体ガスケットが、必要以上に塗られていて剥がれ落ちた分がオイルストレーナーに引っかかって、オイルをストレーナーから吸えなくなる。

そのまま走ると油圧が上がらなくてエンジンがブローするという流れです。

海外でも話題になっている事例で、日本のチューニングショップも実際にオイルパンをはがして検証しているところもあります。

僕もその記事を読みましたが、生産ロットが若いほど液体ガスケットが厚く塗られているようです。

では、点検などで入庫したらオイルパンをはがしてストレーナーを掃除すればいいね!となりますよね?

しかしこのGR86とBRZのオイルパンをはがす作業、作業指数で5.8時間という結構な時間が割り当てられています。

普通に工賃請求すると、4万円近いんです。

おいそれと剝がすことができないし、時間もお金もかかる。この辺りがオーナーの皆さんのジレンマにつながっていると思います。

そもそも、一度オイルパンをはがしたとして、その後も余分に塗った液体ガスケットが剥がれ落ちてくることは往々にしてあり得ます。

オイルパンをはがすタイミングも難しいです。油圧計をとりあえず付けておいて、油圧が下がったら走行を辞めるといった処置をとるか、定期的にオイルパンをはがすか・・。

新しい車なので、エンジンをオーバーホールするなんていう選択肢はありませんからね。

街乗りでは大丈夫であっても、サーキットなどを走ると一気に油圧が足りなくなったりするので、注意が必要です。

せっかく楽しい車なのに、ちょっと嫌ですよね。心配しながら乗るのも嫌だし。液体ガスケットが剥がれればまた詰まっちゃうし。

こういうのって、どうしようもないトラブルですね。

オイル管理はこまめにしたいところです。フィルターもちゃんとしたものを使いましょう。

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